
親しい友達がいて、二人に子供が出来たら夫婦にしようと約束したそうだ。しかし女の子の家は金持ちになり、男の子の所は貧乏者だった。それから、男はどうにかして、妻にしてやろうと、心に決めてうんと勉強したそうだ。娘は、彼はどのようにして勉強しているかと親に隠れて見に行った。線香の灯で勉強していたので、自分のヘソクリで灯りとソメンを一緒に買い手渡した。男は勉強した。新聞配達が新聞売りに来たので、あの男は、あの程度の学力で受験しに行ったが、血痰して死んだとの新聞記事は出せないかと尋ねた。「それは出来ます」と言って、金持ちなので新聞社にお金を出した。それから娘もこの事を聞いて、やつれて風呂敷包みに着物を入れ、本当のことかと探しに行ったが探せず、橋の欄干に腰を掛け落胆して座っていると、目がくらみ川に落ちたそうだ。落ちると同時に綿を積んだ天馬船の上に落ち命は助かった。その子は天から落ちてきた天人の子と思われた。その船主は六十歳余りの方で、まだ子供に恵まれてなかったそうだ。それで自分の家に連れて行ったが、その女の子は食事もせず、水だけは飲むが、話もしないで一週間が過ぎ去った。その内に男は按司になり、按司の行列が通るので、掃除しなさいと言うと、娘は口をききだした。「あの按司加那志をこちらに休ませて下さい」と言った。按司は女の言うことには何か理由がありそうだからと行くと、私が行く時に契の玉を持たされたけれど割ったものの一つを持っているが、お前も持っているかと尋ねると、「私も持っていますよ、契の玉を」と女が言った。
| レコード番号 | 47O370234 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C010 |
| 決定題名 | 契りの話(方言) |
| 話者がつけた題名 | 契りの話 |
| 話者名 | 金城太郎 |
| 話者名かな | きんじょうたろう |
| 生年月日 | 18860920 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村長浜 |
| 記録日 | 19750723 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団 |
| 元テープ番号 | 読谷村長浜T02A06 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 友達,子供,夫婦,女は金持ち,男は貧乏者,線香の灯で勉強,血痰して死んだ,橋の欄干,川に落ちた,天馬船,按司,契の玉 |
| 梗概(こうがい) | 親しい友達がいて、二人に子供が出来たら夫婦にしようと約束したそうだ。しかし女の子の家は金持ちになり、男の子の所は貧乏者だった。それから、男はどうにかして、妻にしてやろうと、心に決めてうんと勉強したそうだ。娘は、彼はどのようにして勉強しているかと親に隠れて見に行った。線香の灯で勉強していたので、自分のヘソクリで灯りとソメンを一緒に買い手渡した。男は勉強した。新聞配達が新聞売りに来たので、あの男は、あの程度の学力で受験しに行ったが、血痰して死んだとの新聞記事は出せないかと尋ねた。「それは出来ます」と言って、金持ちなので新聞社にお金を出した。それから娘もこの事を聞いて、やつれて風呂敷包みに着物を入れ、本当のことかと探しに行ったが探せず、橋の欄干に腰を掛け落胆して座っていると、目がくらみ川に落ちたそうだ。落ちると同時に綿を積んだ天馬船の上に落ち命は助かった。その子は天から落ちてきた天人の子と思われた。その船主は六十歳余りの方で、まだ子供に恵まれてなかったそうだ。それで自分の家に連れて行ったが、その女の子は食事もせず、水だけは飲むが、話もしないで一週間が過ぎ去った。その内に男は按司になり、按司の行列が通るので、掃除しなさいと言うと、娘は口をききだした。「あの按司加那志をこちらに休ませて下さい」と言った。按司は女の言うことには何か理由がありそうだからと行くと、私が行く時に契の玉を持たされたけれど割ったものの一つを持っているが、お前も持っているかと尋ねると、「私も持っていますよ、契の玉を」と女が言った。 |
| 全体の記録時間数 | 7:28 |
| 物語の時間数 | 7:28 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |