
キジムナーと言うたら、あれは、魔物というのがあるでしょう。魂とか、幽霊とかいうような、あれとは違うわけですよ。動物であるというような昔の話ですな。それに隠れ笠という、隠れ笠を持ってですな。蓑笠をつけてしたら、人がわからない、見えないと、それで隠れ笠を持っておる動物であると。それを一度見たことがあるですがね、私は。蜜柑を取りに山に登ってですな、蜜柑の木の中に、キジムナーがおったわけです。あれはいつも火、ウチリ火(火種)を持っておるというんですよ。火を持っておると、キジムナー火というて。その火がですな、木の枝にひっついてですよ。木の枝が焦がれておったわけですよ。それを手でさわってみりゃ熱いもんだから、さわってみたら火がついておったわけですよ。「なんで、ここに火がつくのかなあ、ああ、これはキジムナー火かもしらん。」と、初めて、私はキジムナー火というものを見たわけですよ。また、うちの親父がですな。若い時分にモーアシビに行った時にですな。楚辺バンタといって、ハンタがあるわけです。現在の赤犬子のお宮の西側が楚辺バンタというんです。あそこに行ってですな。楚辺の方に向って、肩ひじ、ひじを立てて寝ておったらですよ。女が来るのを待って。そこから火が、たくさん飛んできよるというんですよ。海の方に魚りに行くと言うて、魚を取って、食うためと言うんです。それと、「キジムナー友達切りたん。」と。それはキジムナーと友達になったらですな、切れることができないというんです。魚は取ってきてくれるしね。口は非常に楽にいけるが、それが夜はまた、夜明けどおし連れて歩くというんですな。その隠れ笠で。人をかばっておるから。それだけしか知らないですよ。
| レコード番号 | 47O370202 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C009 |
| 決定題名 | キジムナー友達(共通語) |
| 話者がつけた題名 | キジムナー |
| 話者名 | 吉田新太郎 |
| 話者名かな | よしだしんたろう |
| 生年月日 | 19021110 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19800214 |
| 記録者の所属組織 | 読谷ゆうがおの会 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T11A07 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P30 |
| キーワード | キジムナー,魔物,魂,幽霊,蓑笠,キジムナー火,モーアシビ,赤犬子,魚 |
| 梗概(こうがい) | キジムナーと言うたら、あれは、魔物というのがあるでしょう。魂とか、幽霊とかいうような、あれとは違うわけですよ。動物であるというような昔の話ですな。それに隠れ笠という、隠れ笠を持ってですな。蓑笠をつけてしたら、人がわからない、見えないと、それで隠れ笠を持っておる動物であると。それを一度見たことがあるですがね、私は。蜜柑を取りに山に登ってですな、蜜柑の木の中に、キジムナーがおったわけです。あれはいつも火、ウチリ火(火種)を持っておるというんですよ。火を持っておると、キジムナー火というて。その火がですな、木の枝にひっついてですよ。木の枝が焦がれておったわけですよ。それを手でさわってみりゃ熱いもんだから、さわってみたら火がついておったわけですよ。「なんで、ここに火がつくのかなあ、ああ、これはキジムナー火かもしらん。」と、初めて、私はキジムナー火というものを見たわけですよ。また、うちの親父がですな。若い時分にモーアシビに行った時にですな。楚辺バンタといって、ハンタがあるわけです。現在の赤犬子のお宮の西側が楚辺バンタというんです。あそこに行ってですな。楚辺の方に向って、肩ひじ、ひじを立てて寝ておったらですよ。女が来るのを待って。そこから火が、たくさん飛んできよるというんですよ。海の方に魚りに行くと言うて、魚を取って、食うためと言うんです。それと、「キジムナー友達切りたん。」と。それはキジムナーと友達になったらですな、切れることができないというんです。魚は取ってきてくれるしね。口は非常に楽にいけるが、それが夜はまた、夜明けどおし連れて歩くというんですな。その隠れ笠で。人をかばっておるから。それだけしか知らないですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:25 |
| 物語の時間数 | 2:25 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |