クラーとカーラピンピナー(方言)

概要

カーラピンピナーという美しい鳥だがね、親が「水汲んで来なさい。」と言えば潮水(しおみず)を汲んで来て、今度は反対に、「潮水汲んで来い。」と言えば水を汲んできた。そんな時に、親が病気になってしまった。親は、「この子は私が言いつけることは全部反対のことをしていたから、(死んだら)川端に埋めてと言えば、陸地に埋めるし、陸地に立派に埋めてと言えば川端に彼は埋めるかも知れないから、反対に川端に埋めて欲しいと言えば、陸地に埋めてくれるはずだ。」と思った。それで、親は今度も反対のことをすると思って「川端に埋めて。」と言った。(カーラピンピナーはまた、親が)生きている間は「水汲んでこい」と言われたら潮を汲んできて、何でも反対のことをしてきた。もうこの人(親)を失うかも知れないから、言う通りに川端に埋めたそうだ。 すると、雨が降って川のように流れると(川蝉の子は、親が雨に流されないかと)ピンピン鳴いて歩いたそうだ。クラー小はまた、初めの方は(川蝉と)ちょうど同じだがね。あの親が死んだ時に、そのカーラピンピンはきれいな服装をし、ハイカラして行く間に、またそれがとっても美しいのね。そうこうして行く間に親の死に目にも会えなかった。そして一方クラーは、親が死にそうになったので、ボロ服を着て走って行ったそうだ。だからきれいな鳥ではない。〈私達の所にも毎日来るので、私も大変かわいがっているよ〉そこで、ボロ服のクラーは親孝行した。それで親が「お前(カーラピンピナー)は、私の死に目に会えなかったから、(親不孝者だ、川端でひもじい思いをしなさい。)親孝行者のクラーには、米倉の米を食べてうんと御馳走してね。」と言った。〈米倉というと米を置く所でしょう〉外からいつもピンピン鳴いているので、カーラピンピナー(川蝉)と言う。それからまた、クラーはこの村の家々の前を、いつも良い所から歩いている。クラーがそこら辺に来る時は、おいでおいでと言ってやるよ。

再生時間:2:09

民話詳細DATA

レコード番号 47O370164
CD番号 47O37C007
決定題名 クラーとカーラピンピナー(方言)
話者がつけた題名 クラーとカーラピンピナー
話者名 松田ナエ
話者名かな まつだなえ
生年月日 18970422
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19780617
記録者の所属組織 読谷ゆうがおの会
元テープ番号 読谷村喜名T9A03
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情 母親から聞いた
文字化資料 読谷村民話資料集2喜名の民話 P3
キーワード カーラピンピナー,親が病気,川端に埋める,クラー,親孝行
梗概(こうがい) カーラピンピナーという美しい鳥だがね、親が「水汲んで来なさい。」と言えば潮水(しおみず)を汲んで来て、今度は反対に、「潮水汲んで来い。」と言えば水を汲んできた。そんな時に、親が病気になってしまった。親は、「この子は私が言いつけることは全部反対のことをしていたから、(死んだら)川端に埋めてと言えば、陸地に埋めるし、陸地に立派に埋めてと言えば川端に彼は埋めるかも知れないから、反対に川端に埋めて欲しいと言えば、陸地に埋めてくれるはずだ。」と思った。それで、親は今度も反対のことをすると思って「川端に埋めて。」と言った。(カーラピンピナーはまた、親が)生きている間は「水汲んでこい」と言われたら潮を汲んできて、何でも反対のことをしてきた。もうこの人(親)を失うかも知れないから、言う通りに川端に埋めたそうだ。 すると、雨が降って川のように流れると(川蝉の子は、親が雨に流されないかと)ピンピン鳴いて歩いたそうだ。クラー小はまた、初めの方は(川蝉と)ちょうど同じだがね。あの親が死んだ時に、そのカーラピンピンはきれいな服装をし、ハイカラして行く間に、またそれがとっても美しいのね。そうこうして行く間に親の死に目にも会えなかった。そして一方クラーは、親が死にそうになったので、ボロ服を着て走って行ったそうだ。だからきれいな鳥ではない。〈私達の所にも毎日来るので、私も大変かわいがっているよ〉そこで、ボロ服のクラーは親孝行した。それで親が「お前(カーラピンピナー)は、私の死に目に会えなかったから、(親不孝者だ、川端でひもじい思いをしなさい。)親孝行者のクラーには、米倉の米を食べてうんと御馳走してね。」と言った。〈米倉というと米を置く所でしょう〉外からいつもピンピン鳴いているので、カーラピンピナー(川蝉)と言う。それからまた、クラーはこの村の家々の前を、いつも良い所から歩いている。クラーがそこら辺に来る時は、おいでおいでと言ってやるよ。
全体の記録時間数 2:09
物語の時間数 2:09
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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