ハブの昇天(方言)

概要

長い間、冬眠していたハブが、ある川から天に昇ろうとしていらっしゃるのを、その辺で草を刈っている人が見てしまった。「何だろうか」と見たらそのハブは人に見られてしまったということで落ちてきた。昇ろうとしている途中、落ちたので、この草刈りに来ている人は合掌したらしい。もう、膝まづいて合掌した。すると、この人にハブがね、「お前が、私が天に昇ったという話を誰にもしなかったら、お前たちの家庭の日々の暮しを金持ちにしてやるがなあ、しかし、これをちょっとでも人に言いだしたらね、お前たちの家は焼きはらってしまうぞ、話はこれっぽっちもするなよ。」と言った。 それから、長い間、心に秘めて話はしないでいたがね。そうだが、あまりにも人が口だしして、「こうもここは裕福でいられるね。どうして裕福になったのだろう。」と言った。「実はこうこうだよ。そういうわけでね、自分というものは、永い間、冬眠していたハブがこうして、天に昇られて、あれはハブなんだよ。」と言った。すると、それを天がお聞きになったのだろう。それでね、ここの家は焼けてね。すべて何もかも失ったということだよ。言うなという話は「言うべきではないよ」と叔母さんは言われていた。たぶん、この話もそれだけだったのでしょうね。それだけを聞かされていた。

再生時間:1:48

民話詳細DATA

レコード番号 47O370152
CD番号 47O37C007
決定題名 ハブの昇天(方言)
話者がつけた題名 ハブの昇天
話者名 松田ミヨ
話者名かな まつだみよ
生年月日 19080202
性別
出身地 沖縄県読谷村喜名
記録日 19770619
記録者の所属組織 読谷村民話調査団第3班
元テープ番号 読谷村喜名T08B05
元テープ管理者 読谷村立歴史民俗資料館
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 叔母の比嘉ウシ
文字化資料 読谷村民話資料集2喜名の民話 P32
キーワード ハブ,天
梗概(こうがい) 長い間、冬眠していたハブが、ある川から天に昇ろうとしていらっしゃるのを、その辺で草を刈っている人が見てしまった。「何だろうか」と見たらそのハブは人に見られてしまったということで落ちてきた。昇ろうとしている途中、落ちたので、この草刈りに来ている人は合掌したらしい。もう、膝まづいて合掌した。すると、この人にハブがね、「お前が、私が天に昇ったという話を誰にもしなかったら、お前たちの家庭の日々の暮しを金持ちにしてやるがなあ、しかし、これをちょっとでも人に言いだしたらね、お前たちの家は焼きはらってしまうぞ、話はこれっぽっちもするなよ。」と言った。 それから、長い間、心に秘めて話はしないでいたがね。そうだが、あまりにも人が口だしして、「こうもここは裕福でいられるね。どうして裕福になったのだろう。」と言った。「実はこうこうだよ。そういうわけでね、自分というものは、永い間、冬眠していたハブがこうして、天に昇られて、あれはハブなんだよ。」と言った。すると、それを天がお聞きになったのだろう。それでね、ここの家は焼けてね。すべて何もかも失ったということだよ。言うなという話は「言うべきではないよ」と叔母さんは言われていた。たぶん、この話もそれだけだったのでしょうね。それだけを聞かされていた。
全体の記録時間数 1:48
物語の時間数 1:48
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP