
聞いたことはないけれども、村芝居するので分っているでしょう。双児の兄弟を。親が死んだのだろうか、山に捨てられたそうよね。捨てられたそうだが、〈これはね、昔の人が話しているのを聞いたのだが〉カンジュヤーは美しいでしょう。ハイカラで、毎日のように川に行き、水の流れに自分の体を写して見ていた。また、この、クラーグヮーはボロを着ていた。カンジューのようには美しくないので。だけれども、大変な親孝行者だったそうである。親孝行だったのでこのカーカンジューは、親が死ぬと川端に埋めた。気の毒にも、流れて行ってしまうでしょう。このクラーグヮーは親孝行なので、水の流れない所に埋葬(まいそう)した。それで、親が、「あなたは親孝行だから、いつも、米倉から歩いて米をとって食べるように。」と言われた。それで、クラーグヮーはいつも倉近くにいる。こんなふうだと昔の人は言っていましたよ。カーラカンジューは親不孝者。クラーは親孝行者とのこと。それでクラーはいつも、米倉の周囲を飛び歩いて食べるようにと。今の時代だから米は袋詰めになっているけど、ずっと以前は箱に入れて売っていたので、いつも店先にやって来て、(散った米を)クラーはつついて食べていた。言うなれば、クラーグヮーは親孝行者、カーラカンジューは親不孝者ということだそうだ。これだけは聞いたことがある。
| レコード番号 | 47O370105 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C005 |
| 決定題名 | クラーとカンジュヤー(方言) |
| 話者がつけた題名 | クラーとカンジュヤー |
| 話者名 | 松田ミヨ |
| 話者名かな | まつだみよ |
| 生年月日 | 19080202 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19761017 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第8班 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T06A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 叔母(比嘉ウシ)家で57,8歳の頃 |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P5 |
| キーワード | カーラカンジュヤー,クラー,親孝行,親不孝,米,川 |
| 梗概(こうがい) | 聞いたことはないけれども、村芝居するので分っているでしょう。双児の兄弟を。親が死んだのだろうか、山に捨てられたそうよね。捨てられたそうだが、〈これはね、昔の人が話しているのを聞いたのだが〉カンジュヤーは美しいでしょう。ハイカラで、毎日のように川に行き、水の流れに自分の体を写して見ていた。また、この、クラーグヮーはボロを着ていた。カンジューのようには美しくないので。だけれども、大変な親孝行者だったそうである。親孝行だったのでこのカーカンジューは、親が死ぬと川端に埋めた。気の毒にも、流れて行ってしまうでしょう。このクラーグヮーは親孝行なので、水の流れない所に埋葬(まいそう)した。それで、親が、「あなたは親孝行だから、いつも、米倉から歩いて米をとって食べるように。」と言われた。それで、クラーグヮーはいつも倉近くにいる。こんなふうだと昔の人は言っていましたよ。カーラカンジューは親不孝者。クラーは親孝行者とのこと。それでクラーはいつも、米倉の周囲を飛び歩いて食べるようにと。今の時代だから米は袋詰めになっているけど、ずっと以前は箱に入れて売っていたので、いつも店先にやって来て、(散った米を)クラーはつついて食べていた。言うなれば、クラーグヮーは親孝行者、カーラカンジューは親不孝者ということだそうだ。これだけは聞いたことがある。 |
| 全体の記録時間数 | 1:30 |
| 物語の時間数 | 1:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |