
クラーは親孝行鳥で、それから、あのカーラカンスヤーは、親不孝の子だったそうだ。それで、クラーはいつも親のお気に入りで、また、親孝行の子だったので、いつも米倉の処から、チョッチョイ、チョッチョイと鳴いて、米を食べて成長したそうだ。あの親不孝のカーラカンスヤーは、親と気も合わないので、川端に降りてチンボーラーを拾って食べたり、シラシェーを拾って食べたりしていたそうである。それで、どうしてクラーが親孝行鳥かといったら、「お母さんが今日か明日かの命なので、早く帰ってきなさい。」といわれたので、クラーは着のみ着のままボロ服で親の見舞に来たそうだが、カーラカンスヤーは親不孝の子だから、きれいな着物をきて、身なりをきれいにして行く間に、親は亡くなってしまったそうである。それで、クラーは、カーラカンスヤーのようには綺麗ではないが(ボロ布のような姿をしているので)「あんたは、家で米を食べなさい。」といわれ、あのクラーは、「米食ぇークラー」とあだ名をつけられたそうである。一方、カーラカンスヤーは、「お前みたいな奴は、親が亡くなろうとしても、きれいな着物を着ようとして、親の死に目にも会えないで。」と、非難された。カーラカンスヤーは川原に降りて、いつもそのような暮らしをしているという物語である。それから、そのクラーは、また、別の米もくわえてきた。家はやはり民家のシールカンパラにあるので、そこに米粒をくわえて来ては明日食べるものとして(何回も行ったり来たりして米粒を運んで来た)米粒を貯わえていたら、その米に雨が降って発酵し、それで酒になったということである。その米が。そうして、それを飲んだクラー小がパタパターした。酔っているわけですね。酒になってしまった米を食べて。不思議なことだと、ある感心なおじいさんが、「どうして、この小鳥はそうするのか。」と、そこへ行ってクラーの食べたものに指を入れてなめてみると、酒になっていたそうである。それで、その時から、沖縄の酎は、このようにすれば、良い物が出来(クラーから)酒作りを習ったという物語だそうだ。酒の始まりはクラーから得たということである。
| レコード番号 | 47O370027 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C002 |
| 決定題名 | 米喰ぇークラーの酒発見(方言) |
| 話者がつけた題名 | クラーとカーラカンスヤー |
| 話者名 | 松田栄清 |
| 話者名かな | まつだえいせい |
| 生年月日 | 18950220 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19761017 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第二班 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T02A03 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P10 |
| キーワード | クラー,カーラカンスヤー,米倉,酒 |
| 梗概(こうがい) | クラーは親孝行鳥で、それから、あのカーラカンスヤーは、親不孝の子だったそうだ。それで、クラーはいつも親のお気に入りで、また、親孝行の子だったので、いつも米倉の処から、チョッチョイ、チョッチョイと鳴いて、米を食べて成長したそうだ。あの親不孝のカーラカンスヤーは、親と気も合わないので、川端に降りてチンボーラーを拾って食べたり、シラシェーを拾って食べたりしていたそうである。それで、どうしてクラーが親孝行鳥かといったら、「お母さんが今日か明日かの命なので、早く帰ってきなさい。」といわれたので、クラーは着のみ着のままボロ服で親の見舞に来たそうだが、カーラカンスヤーは親不孝の子だから、きれいな着物をきて、身なりをきれいにして行く間に、親は亡くなってしまったそうである。それで、クラーは、カーラカンスヤーのようには綺麗ではないが(ボロ布のような姿をしているので)「あんたは、家で米を食べなさい。」といわれ、あのクラーは、「米食ぇークラー」とあだ名をつけられたそうである。一方、カーラカンスヤーは、「お前みたいな奴は、親が亡くなろうとしても、きれいな着物を着ようとして、親の死に目にも会えないで。」と、非難された。カーラカンスヤーは川原に降りて、いつもそのような暮らしをしているという物語である。それから、そのクラーは、また、別の米もくわえてきた。家はやはり民家のシールカンパラにあるので、そこに米粒をくわえて来ては明日食べるものとして(何回も行ったり来たりして米粒を運んで来た)米粒を貯わえていたら、その米に雨が降って発酵し、それで酒になったということである。その米が。そうして、それを飲んだクラー小がパタパターした。酔っているわけですね。酒になってしまった米を食べて。不思議なことだと、ある感心なおじいさんが、「どうして、この小鳥はそうするのか。」と、そこへ行ってクラーの食べたものに指を入れてなめてみると、酒になっていたそうである。それで、その時から、沖縄の酎は、このようにすれば、良い物が出来(クラーから)酒作りを習ったという物語だそうだ。酒の始まりはクラーから得たということである。 |
| 全体の記録時間数 | 3:00 |
| 物語の時間数 | 3:00 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |