
人間がイチムシ(動物)に騙されたそうだが、そのことがあって後の話だそうだが。人間がですね、動物に〈動物というのは、何かというと、ハブのことである。〉ハブにだまされたそうだ。それで、その時から、親たちが考えて、それを、あの女から聞いた。お前は、どうして、その人と、どこで仲睦つまじくなったのか、動物(ハブ)のようなものと。そこでですね、人か、動物か確かめるために、こうしたそうだ。「どんなものだったのか。」と言うと、「大変きれいな人だが、ここに来て、とても良い匂いがして、服装も、立派なものを着けて、私が寝た後で、その人が来て、どんなことをしたのか、全く見覚えがない。」と、母親に話したようである。すると母親の想像では、これは、どうしても、あの動物で、それはハブではないかということを、母親は察していたようだ。「そうだね、それが、もう一度やって来た時は、それの頭に、〈昔は、着物を織るには、ウーバーラ(竹かご)といって、芭蕉の糸をつむいで入れるのがあったが〉そのかごに一杯入っている糸を、針の目に通しておいてね、そして、それが来たら彼の頭に突き刺して、それをたどって行きなさい。」と言った。その糸をたどって行くと、穴にその糸は続いて行ったそうだ。つまり、それは、ハブだったそうだ。それで、そのハブから生まれた子どもは、どうなったかというと、それはもう、いつまでということではなく、その子がいくらか成長するまで(その女の家で)育てたそうだ。すると、それは、天からのおさずけだったかも知れないが、「その子が幾つになったら、放して行かせてね。」といわれた通りにすると、穴に入って行って、ハブと一緒に遊んでいたそうだ。これだけの話さ。沖縄では、こう言っておりましたね。三月は女のアシビ(節供)の月で、男の節日(折目)は五月にある。三月は女の節供であると
| レコード番号 | 47O370019 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C001 |
| 決定題名 | アカマターと浜下り(方言) |
| 話者がつけた題名 | アカマターと浜下り |
| 話者名 | 渡嘉敷兼求 |
| 話者名かな | とかしきけんきゅう |
| 生年月日 | 18800619 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県読谷村喜名 |
| 記録日 | 19761017 |
| 記録者の所属組織 | 読谷村民話調査団第一班 |
| 元テープ番号 | 読谷村喜名T01B02 |
| 元テープ管理者 | 読谷村立歴史民俗資料館 |
| 分類 | 12,80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 読谷村民話資料集2喜名の民話 P46 |
| キーワード | ハブ,浜下り |
| 梗概(こうがい) | 人間がイチムシ(動物)に騙されたそうだが、そのことがあって後の話だそうだが。人間がですね、動物に〈動物というのは、何かというと、ハブのことである。〉ハブにだまされたそうだ。それで、その時から、親たちが考えて、それを、あの女から聞いた。お前は、どうして、その人と、どこで仲睦つまじくなったのか、動物(ハブ)のようなものと。そこでですね、人か、動物か確かめるために、こうしたそうだ。「どんなものだったのか。」と言うと、「大変きれいな人だが、ここに来て、とても良い匂いがして、服装も、立派なものを着けて、私が寝た後で、その人が来て、どんなことをしたのか、全く見覚えがない。」と、母親に話したようである。すると母親の想像では、これは、どうしても、あの動物で、それはハブではないかということを、母親は察していたようだ。「そうだね、それが、もう一度やって来た時は、それの頭に、〈昔は、着物を織るには、ウーバーラ(竹かご)といって、芭蕉の糸をつむいで入れるのがあったが〉そのかごに一杯入っている糸を、針の目に通しておいてね、そして、それが来たら彼の頭に突き刺して、それをたどって行きなさい。」と言った。その糸をたどって行くと、穴にその糸は続いて行ったそうだ。つまり、それは、ハブだったそうだ。それで、そのハブから生まれた子どもは、どうなったかというと、それはもう、いつまでということではなく、その子がいくらか成長するまで(その女の家で)育てたそうだ。すると、それは、天からのおさずけだったかも知れないが、「その子が幾つになったら、放して行かせてね。」といわれた通りにすると、穴に入って行って、ハブと一緒に遊んでいたそうだ。これだけの話さ。沖縄では、こう言っておりましたね。三月は女のアシビ(節供)の月で、男の節日(折目)は五月にある。三月は女の節供であると |
| 全体の記録時間数 | 2:57 |
| 物語の時間数 | 2:57 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |