ふいご祭りの由来(シマグチ混)

概要

昔のね、農村の鍛冶屋(かじや)ですよね。昔の鍛冶屋はくわとかへらとか鎌とか包丁とか、またそれから海の道具のイジュンとかね、それはトゥジャとも言うが二、三本又のモリなんかを作っておったそうです。ところがですね、その鍛冶屋の人がある日病気にとりつかれてね、何か知らないけれどもふらふらするようになっておったそうです。そうしてね、ある日鍛冶屋の前で仕事をやっておったらね、昔のマジムンというかね、幽霊というか、そういうふうなものが出てきてね、「君は、私の罰をこうむりなさい。」ということをね、言われたそうですよ。ほんでね、「それなら私はどうすれば私の病気も治って、これも厄払いができるかね。」と言ったってよ。昔はこうだったよ、我々が小さいとき芋を掘ったり、何かするときに、畑の穴の中に入っているねずみや蛙を、あやまってくわであるいは鎌で切ってしまったときもあったですよ。そのときは、「私を恨むなよ、鍛冶屋を恨んでくれよ。」と、こう言いよったんだ。だからその霊というか精と言われているものが、鍛冶屋に行ってたたっているということになっているわけだ。だから鍛冶屋のその人は、「これは私が作ってはあるし、それを、沸かす道具もあるからこそ、霊は私にたたっているんだ。今はみんなが鍛冶屋を恨めというから、私に恨みがきているが、これはこのふいごに、御願(うぐゎん)をしてこの厄をはらわなければいけない。」と言ってよ。それで今度はふいごのお祝いを、そうだこのふいごに祭ったわけだ。豚の生首を切ってこう飾ったりね。それで、それがだんだんなくなったら今度は生肉をだねえ、切って供えてよ、それで厄払いしたので、その人は病気が治ったっていうその話があるわけだ。

再生時間:2:34

民話詳細DATA

レコード番号 47O376355
CD番号 47O37C256
決定題名 ふいご祭りの由来(シマグチ混)
話者がつけた題名
話者名 当山正心
話者名かな とうやませいしん
生年月日 19131018
性別
出身地 沖縄県恩納村谷茶
記録日 19760225
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T38B08
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 『恩納村の民話・伝説編』P74
キーワード 農村の鍛冶屋,くわと,へら,鎌,包丁,海の道具,病気,マジムン,幽霊,厄払い,畑の穴の中,ねずみや蛙,霊,精,御願,ふいごに祭った,豚の生首,生肉,病気が治った
梗概(こうがい) 昔のね、農村の鍛冶屋(かじや)ですよね。昔の鍛冶屋はくわとかへらとか鎌とか包丁とか、またそれから海の道具のイジュンとかね、それはトゥジャとも言うが二、三本又のモリなんかを作っておったそうです。ところがですね、その鍛冶屋の人がある日病気にとりつかれてね、何か知らないけれどもふらふらするようになっておったそうです。そうしてね、ある日鍛冶屋の前で仕事をやっておったらね、昔のマジムンというかね、幽霊というか、そういうふうなものが出てきてね、「君は、私の罰をこうむりなさい。」ということをね、言われたそうですよ。ほんでね、「それなら私はどうすれば私の病気も治って、これも厄払いができるかね。」と言ったってよ。昔はこうだったよ、我々が小さいとき芋を掘ったり、何かするときに、畑の穴の中に入っているねずみや蛙を、あやまってくわであるいは鎌で切ってしまったときもあったですよ。そのときは、「私を恨むなよ、鍛冶屋を恨んでくれよ。」と、こう言いよったんだ。だからその霊というか精と言われているものが、鍛冶屋に行ってたたっているということになっているわけだ。だから鍛冶屋のその人は、「これは私が作ってはあるし、それを、沸かす道具もあるからこそ、霊は私にたたっているんだ。今はみんなが鍛冶屋を恨めというから、私に恨みがきているが、これはこのふいごに、御願(うぐゎん)をしてこの厄をはらわなければいけない。」と言ってよ。それで今度はふいごのお祝いを、そうだこのふいごに祭ったわけだ。豚の生首を切ってこう飾ったりね。それで、それがだんだんなくなったら今度は生肉をだねえ、切って供えてよ、それで厄払いしたので、その人は病気が治ったっていうその話があるわけだ。
全体の記録時間数 2:34
物語の時間数 2:34
言語識別 混在
音源の質
テープ番号
予備項目1

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