
沖縄でね、半年雨が降って、それからまた半年雨が降ったんだ。そしたら、その後雨が降らなかったって。それから、この屋良(やら)漏池(むるち)にはうなぎがいたそうなんだ、屋良漏池に。それで、そこを拝まないといけないということになったんだ。子供をね、一人っ子を必ず、このうなぎにくれてやれば雨は降るということでね、雨が降るということで、親が子供をうなぎにやりに行ったんだよ。でも、この一人娘は、天に助けられたそうだ、天に。天に助けられてね、その子供は、助かったんだ。そうして雨が降ったわけだ。雨を降らせるわけ、そのうなぎが。何かしたんだろうな、これが、それで、雨が降って、沖縄はそれからは豊かになったという話があるだろう。その親がね、娘をうなぎにやるといって、白い衣装を着せて、もう、みんなと別れのさかずきをかわさせたら、親も娘も泣いたわけだよ。そうして、親が娘を連れて行ったら、ほら、お役所のいいつけだから、聞かなければならないんで、屋良漏池まで娘を連れて行ったんだ。そしたら、天の神様の声だったのか、「娘をうなぎにやってはいけない。」と言ったって。それで、娘の身代りに牛をやったんだ。牛を呑ませんだな、牛だよ。牛。それを人の代わりにやったら、雨が降ったという話をしたよ。屋良漏池の話だよ。
『恩納村の民話・伝説編』P95
| レコード番号 | 47O376300 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C253 |
| 決定題名 | 屋良ムルチ(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 当山安睦 |
| 話者名かな | とうやまあんぼく |
| 生年月日 | 18820709 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村瀬良垣493 |
| 記録日 | 19760530 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T42B10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 半年雨,屋良漏池,うなぎ,子供,天,娘の身代りに牛 |
| 梗概(こうがい) | 沖縄でね、半年雨が降って、それからまた半年雨が降ったんだ。そしたら、その後雨が降らなかったって。それから、この屋良(やら)漏池(むるち)にはうなぎがいたそうなんだ、屋良漏池に。それで、そこを拝まないといけないということになったんだ。子供をね、一人っ子を必ず、このうなぎにくれてやれば雨は降るということでね、雨が降るということで、親が子供をうなぎにやりに行ったんだよ。でも、この一人娘は、天に助けられたそうだ、天に。天に助けられてね、その子供は、助かったんだ。そうして雨が降ったわけだ。雨を降らせるわけ、そのうなぎが。何かしたんだろうな、これが、それで、雨が降って、沖縄はそれからは豊かになったという話があるだろう。その親がね、娘をうなぎにやるといって、白い衣装を着せて、もう、みんなと別れのさかずきをかわさせたら、親も娘も泣いたわけだよ。そうして、親が娘を連れて行ったら、ほら、お役所のいいつけだから、聞かなければならないんで、屋良漏池まで娘を連れて行ったんだ。そしたら、天の神様の声だったのか、「娘をうなぎにやってはいけない。」と言ったって。それで、娘の身代りに牛をやったんだ。牛を呑ませんだな、牛だよ。牛。それを人の代わりにやったら、雨が降ったという話をしたよ。屋良漏池の話だよ。 『恩納村の民話・伝説編』P95 |
| 全体の記録時間数 | 2:07 |
| 物語の時間数 | 2:07 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |