
大きなお腹でね、ちょうど、妊娠していてなくなったわけだよ、その女は。そういう人がなくなると、本当は、母親とお腹の子どもは別々にして、子どもをおろしてから葬式をするが、この女はそのまま葬式をしたわけね。ところで、この子はおそらく産み月だったんだろうね。生まれたそうだったんだね。その墓でこの子は生まれてね。おそらく、死んだ母親が骸骨になったので、この子どもが出たわけでしょうね。大変徳のある子だったんだね。きっと。母親のお腹から出てからのことなんだが、 紙銭にはこれぐらいのお金の型が入っているよね。昔の穴あき銭。紙にお金の型が入っているこの紙銭を七日ごとの法事に、女の家族がたいているわけだ。ところで、このたいた紙銭は、おそらく後生での、支払いもまずあったはずだなんだ。後生の 役場にも支払いがあったはずだが、女はそれを支払って、紙銭が余っていたわけだ。それを持って、美しい女が店に何か買いに来たわけだ。くいもの、お菓子をね、お菓子だったんだね。お菓子を買いに行ったら、店の人が女から受取るときは、本当のお金なんだがね。昔のお菓子は穴あき銭で五十文だったんだよ。 五十文二百。それで、この紙銭を持って買いに行くわけだ。そこの店の人の目をだましているわけだから、店の人は本当のお金と思って受け取るが、取ってお金を置くと、紙切れになるわけだね。こうして、女が毎日店に通ったのでね。四・五か月になっていたんだろうかね女が通ってから。店の者は「不思議だ。」と思って、この女が買いに来ると、お菓子やいろんなものを包んで持たせた。そして、この女の後を追ってね、店の人が。いつもこのお金が紙切れに変わって無くなるから。無くなるので疑って追って行ったわけだ。すると女は、墓の中に入っていったって。それで、店の人は、「これは不思議なことだから、まずは墓を開けてみたらどうか。」と、女の親戚におそらく言ったんだろうね。それで、女の親戚が墓を開けてみると、棺箱の上で、この子がはっていたっていう話なんだよ。そういうふうにして子どもが生まれていたという話だ。
| レコード番号 | 47O376252 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C252 |
| 決定題名 | 子育て幽霊(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 宜志富カメ |
| 話者名かな | ぎしとみかめ |
| 生年月日 | 18991030 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村喜瀬武原 |
| 記録日 | 19760530 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T41B11 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 子守りをしながら那覇からやってきたお婆さんからよく昔話を聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 妊娠したま死んだ,女はそのまま葬式,墓で出産,紙銭,後生,店,お菓子,墓の中,棺箱 |
| 梗概(こうがい) | 大きなお腹でね、ちょうど、妊娠していてなくなったわけだよ、その女は。そういう人がなくなると、本当は、母親とお腹の子どもは別々にして、子どもをおろしてから葬式をするが、この女はそのまま葬式をしたわけね。ところで、この子はおそらく産み月だったんだろうね。生まれたそうだったんだね。その墓でこの子は生まれてね。おそらく、死んだ母親が骸骨になったので、この子どもが出たわけでしょうね。大変徳のある子だったんだね。きっと。母親のお腹から出てからのことなんだが、 紙銭にはこれぐらいのお金の型が入っているよね。昔の穴あき銭。紙にお金の型が入っているこの紙銭を七日ごとの法事に、女の家族がたいているわけだ。ところで、このたいた紙銭は、おそらく後生での、支払いもまずあったはずだなんだ。後生の 役場にも支払いがあったはずだが、女はそれを支払って、紙銭が余っていたわけだ。それを持って、美しい女が店に何か買いに来たわけだ。くいもの、お菓子をね、お菓子だったんだね。お菓子を買いに行ったら、店の人が女から受取るときは、本当のお金なんだがね。昔のお菓子は穴あき銭で五十文だったんだよ。 五十文二百。それで、この紙銭を持って買いに行くわけだ。そこの店の人の目をだましているわけだから、店の人は本当のお金と思って受け取るが、取ってお金を置くと、紙切れになるわけだね。こうして、女が毎日店に通ったのでね。四・五か月になっていたんだろうかね女が通ってから。店の者は「不思議だ。」と思って、この女が買いに来ると、お菓子やいろんなものを包んで持たせた。そして、この女の後を追ってね、店の人が。いつもこのお金が紙切れに変わって無くなるから。無くなるので疑って追って行ったわけだ。すると女は、墓の中に入っていったって。それで、店の人は、「これは不思議なことだから、まずは墓を開けてみたらどうか。」と、女の親戚におそらく言ったんだろうね。それで、女の親戚が墓を開けてみると、棺箱の上で、この子がはっていたっていう話なんだよ。そういうふうにして子どもが生まれていたという話だ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:25 |
| 物語の時間数 | 2:25 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |