土なし苗(共通語)

概要

まあ、本当の話だろうと、わたしも思って、こう話すんですがねえ、昔は、稲の苗はですね、苗代から取るときには泥を落とさずに、そのまま本田に持って行って、稲を植えたらしいですよ。だが、ある一部のまあ、ヘんてこな人と言うてもおかしくない人が、「いや、自分は、これをこんな土のついたまま持って行ったら大変だから、ぼくは根を水でゆすいでこの泥を落としてから担いで行く。」と言って、担いで本田に持って行ったわけですよ。それで、今度は、ある連中が、「こんな稲をもう、お前が持って来たところで、生えない、生えないから植えたら大変だ。」と言うたら、おし問答になったんだよ。だが、この男はしいて、「じゃあ、ぼくの稲とは分けて植えなさい。」と言ってね、全部分けて植えたはずだよ。それで、かえってねえ、その稲が、土のまま持って行った稲より早く実ったんだよ。それには理屈があるんだよ。泥を落としたら、稲のひげはね、古いのは落ちてしまい、新しいものが残るわけだよ、強いんだから。その関係で、この稲はね、かえって泥のまま持って行って植えた苗より実ったという例があって、それから、この土はね、落とすと古いひげは落ちるわけだからね、よく実ったという話があるんだ。これは、本当の話ですよ。

再生時間:1:26

民話詳細DATA

レコード番号 47O376183
CD番号 47O37C249
決定題名 土なし苗(共通語)
話者がつけた題名
話者名 上間源盛
話者名かな うえまげんせい
生年月日 18990725
性別
出身地 沖縄県恩納村前兼久
記録日 197602227
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T34B10
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 『恩納村の民話・伝説編』PP229
キーワード 稲の苗,泥を落とさない,本田,根を水でゆすいだ
梗概(こうがい) まあ、本当の話だろうと、わたしも思って、こう話すんですがねえ、昔は、稲の苗はですね、苗代から取るときには泥を落とさずに、そのまま本田に持って行って、稲を植えたらしいですよ。だが、ある一部のまあ、ヘんてこな人と言うてもおかしくない人が、「いや、自分は、これをこんな土のついたまま持って行ったら大変だから、ぼくは根を水でゆすいでこの泥を落としてから担いで行く。」と言って、担いで本田に持って行ったわけですよ。それで、今度は、ある連中が、「こんな稲をもう、お前が持って来たところで、生えない、生えないから植えたら大変だ。」と言うたら、おし問答になったんだよ。だが、この男はしいて、「じゃあ、ぼくの稲とは分けて植えなさい。」と言ってね、全部分けて植えたはずだよ。それで、かえってねえ、その稲が、土のまま持って行った稲より早く実ったんだよ。それには理屈があるんだよ。泥を落としたら、稲のひげはね、古いのは落ちてしまい、新しいものが残るわけだよ、強いんだから。その関係で、この稲はね、かえって泥のまま持って行って植えた苗より実ったという例があって、それから、この土はね、落とすと古いひげは落ちるわけだからね、よく実ったという話があるんだ。これは、本当の話ですよ。
全体の記録時間数 1:26
物語の時間数 1:26
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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