
千鳥節(ちじゅやぶし)の(由来)話を、ひとつ話してみましょうかね。千鳥節という話は、私たちが聞いた時には、浜千鳥(の歌のこと)かと思っていたが、それとは変って、昔の、王様の話からのことだったそうです。島流しにされた王様が、無人島に着いたら、この無人島は、人もいない、何もいない国で、ゴレーンと、島流しにされた人がいっしょになって、男の子を産んだそうです。それで、この男の人が子ども一人だけを連れて、沖縄にお帰りになることになったそうです。そして、お帰りになる時に、あの千鳥節の歌を詠んだ。「しば木(藪肉桂(やぶにっけい))を植えておかば繁々とおいで下さい。ま竹を植えればまたまたおいで下さい。(男の人が)しば木を植えて帰られたら、このゴレーンは、このしばの木の股に首を掛けてなくなったそうです。」ところで、この人のお生みになった子は、ゴフークーと名がついていたそうです。この子は、一番科(いちばんこう)に受かって、沖縄の王様になろうとしていらっしゃったが、母親の遺骨を取って来て祀るまでは熊の真似ばっかりして、この試験に通らなかった。それで、父親はこの子のためにこの遺骨を取りに島に行った。熊の遺骨を取って来て立派に祀ったので、その時には、子供も人間のように身なりも立派にしたので、グフークーという人は、立派に試験もお通りになって、沖縄の王様になったという話。この話は、千鳥節の話から、私たちが七十三になるまでちゃんと聞いたんですよ。
| レコード番号 | 47O375900 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C237 |
| 決定題名 | 熊女房(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | チジュヤー節の話 |
| 話者名 | 当真マカト |
| 話者名かな | とうままかと |
| 生年月日 | 19040310 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村南恩納 |
| 記録日 | 19760227 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T28B05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話・昔話編』P57 |
| キーワード | 千鳥節,浜千鳥,王様,島流し,無人島,ゴフークー,熊の真似 |
| 梗概(こうがい) | 千鳥節(ちじゅやぶし)の(由来)話を、ひとつ話してみましょうかね。千鳥節という話は、私たちが聞いた時には、浜千鳥(の歌のこと)かと思っていたが、それとは変って、昔の、王様の話からのことだったそうです。島流しにされた王様が、無人島に着いたら、この無人島は、人もいない、何もいない国で、ゴレーンと、島流しにされた人がいっしょになって、男の子を産んだそうです。それで、この男の人が子ども一人だけを連れて、沖縄にお帰りになることになったそうです。そして、お帰りになる時に、あの千鳥節の歌を詠んだ。「しば木(藪肉桂(やぶにっけい))を植えておかば繁々とおいで下さい。ま竹を植えればまたまたおいで下さい。(男の人が)しば木を植えて帰られたら、このゴレーンは、このしばの木の股に首を掛けてなくなったそうです。」ところで、この人のお生みになった子は、ゴフークーと名がついていたそうです。この子は、一番科(いちばんこう)に受かって、沖縄の王様になろうとしていらっしゃったが、母親の遺骨を取って来て祀るまでは熊の真似ばっかりして、この試験に通らなかった。それで、父親はこの子のためにこの遺骨を取りに島に行った。熊の遺骨を取って来て立派に祀ったので、その時には、子供も人間のように身なりも立派にしたので、グフークーという人は、立派に試験もお通りになって、沖縄の王様になったという話。この話は、千鳥節の話から、私たちが七十三になるまでちゃんと聞いたんですよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:02 |
| 物語の時間数 | 2:02 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |