
美しい娘がいたそうだ。それで、その娘の年老いた父親がね、畑仕事をすると、手伝いに来たらしいよ、その猿は。手伝ってくれるので、「私は、お前にどんな恩返しをしたらいいかね。」と言うと、「私は、恩返しはいらない。あなたの娘を嫁にもらえるならね、何の恩返しもいらない。」と言う。それで、家に帰って娘二人、子ども二人に、「猿の嫁にならないか。」と言うと、姉の方はもう、「私はそんなことできない。」といった。二番目の娘は、「私が嫁に行く。」と言い、そして、家のものと別れ猿といっしょに出ていった。すると、川があったらしいが、この川を渡る時に娘が猿に、「お前様は、箱に入りなさいよ、お前様には渡れないから、箱に入ってなさいね、私が頭に乗せるから。」といって、箱に入れて、だいたい川の中ごろまでくると、そのまま流してしまったって。流したら、また、自分で歌を詠んだらしい。「さるはさると思って 流れて行けば ああ、あなた様は どうするでしょう。」とね、歌を詠んだって。
| レコード番号 | 47O375671 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C228 |
| 決定題名 | 猿の嫁になった娘(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 名嘉真ママズ |
| 話者名かな | なかまままず |
| 生年月日 | 19020212 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県国頭村塩屋 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T21A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 家が貧しく身売りされた先で話を聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話・昔話編』P50 |
| キーワード | 美しい娘,年老いた父親,畑仕事,猿,娘を嫁に,箱,川の中 |
| 梗概(こうがい) | 美しい娘がいたそうだ。それで、その娘の年老いた父親がね、畑仕事をすると、手伝いに来たらしいよ、その猿は。手伝ってくれるので、「私は、お前にどんな恩返しをしたらいいかね。」と言うと、「私は、恩返しはいらない。あなたの娘を嫁にもらえるならね、何の恩返しもいらない。」と言う。それで、家に帰って娘二人、子ども二人に、「猿の嫁にならないか。」と言うと、姉の方はもう、「私はそんなことできない。」といった。二番目の娘は、「私が嫁に行く。」と言い、そして、家のものと別れ猿といっしょに出ていった。すると、川があったらしいが、この川を渡る時に娘が猿に、「お前様は、箱に入りなさいよ、お前様には渡れないから、箱に入ってなさいね、私が頭に乗せるから。」といって、箱に入れて、だいたい川の中ごろまでくると、そのまま流してしまったって。流したら、また、自分で歌を詠んだらしい。「さるはさると思って 流れて行けば ああ、あなた様は どうするでしょう。」とね、歌を詠んだって。 |
| 全体の記録時間数 | 1:30 |
| 物語の時間数 | 1:30 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |