
これは、ええ、親はもうなくなってね、三つの歳に。もう三つの歳に。もう親がいなくなったので、四つの歳に親を思い出し、五つの歳に、もう親をさがそうとしてね、そうして国々をいろいろめぐっても、ああ、七つの歳のとき、親をさがそうとしたのだが、国々をいろいろめぐり歩いても自分の住む世には生きてはいないと思い、そうしてもう仲順爺さんに頼んでね、もう、「ぜひ、もう親をさがして下さい。」と言うと、「お前の親はね、七月七日の七夕になったら、この世にもう親は出て来るから、左の袖から押し隠してね、そうして顔を出せば、たしかに親は墓に出るからね、七月は。そうしなさい。」と言うと、そうして親をさがすと、言われた通り左の袖から押し隠して見ると、親はそこにいる。で、これはもう継親につくしてなかったのだろう、この子は。それで親が始めに、「どうして生みの子よ、ここに来ているのか。」と言うと、「どうしてお母さんはここに見えるのですか。」と言う。「私もあの継親にはつくすことはできないから、お母さんといっしょにさせて下さい。」と言うと、これが、「家もね、お前一人でもいれば七月、正月は親のそれもできるのだから、お前は戻って行って親の孝行しなさい。」と言ってね、もうそれでもいっしょに死なせてくれとお母さんが言うのも聞かないでね、そうして。これは、また「仲順流り。」とも言うが、これは親の遺言なわけよ。
| レコード番号 | 47O375556 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C224 |
| 決定題名 | 継親念仏(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 山城カメ |
| 話者名かな | やましろかめ |
| 生年月日 | 18980205 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村前兼久 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T16B14 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 昔話は母方のお婆さんが語り上手で、9歳の頃まで一緒に寝起きしていたのでその頃多く聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話・昔話編』P139 |
| キーワード | 三歳に親が亡くなった,四歳に親を思い出し,七歳に親をさがしに行く,仲順爺さん,七月七日の七夕,左の袖,墓 |
| 梗概(こうがい) | これは、ええ、親はもうなくなってね、三つの歳に。もう三つの歳に。もう親がいなくなったので、四つの歳に親を思い出し、五つの歳に、もう親をさがそうとしてね、そうして国々をいろいろめぐっても、ああ、七つの歳のとき、親をさがそうとしたのだが、国々をいろいろめぐり歩いても自分の住む世には生きてはいないと思い、そうしてもう仲順爺さんに頼んでね、もう、「ぜひ、もう親をさがして下さい。」と言うと、「お前の親はね、七月七日の七夕になったら、この世にもう親は出て来るから、左の袖から押し隠してね、そうして顔を出せば、たしかに親は墓に出るからね、七月は。そうしなさい。」と言うと、そうして親をさがすと、言われた通り左の袖から押し隠して見ると、親はそこにいる。で、これはもう継親につくしてなかったのだろう、この子は。それで親が始めに、「どうして生みの子よ、ここに来ているのか。」と言うと、「どうしてお母さんはここに見えるのですか。」と言う。「私もあの継親にはつくすことはできないから、お母さんといっしょにさせて下さい。」と言うと、これが、「家もね、お前一人でもいれば七月、正月は親のそれもできるのだから、お前は戻って行って親の孝行しなさい。」と言ってね、もうそれでもいっしょに死なせてくれとお母さんが言うのも聞かないでね、そうして。これは、また「仲順流り。」とも言うが、これは親の遺言なわけよ。 |
| 全体の記録時間数 | 2:01 |
| 物語の時間数 | 2:01 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |