
昔、犬引きが歩いていると、牛泥棒が、山で盗んだ牛を殺して食っている所に出くわしてしまってね、それでもうこんな時は仕方がない、牛泥棒たちが、「もうお前は今日までの命だから肉も食べろ、たくさん牛を殺したから。」そうしたらもうこの犬引きはもう、「今日は仕方がない。」と言って、牛の肉も食べて、犬に遺言してね、物を言って、「もうお前たちは、今日までは私が主人だったが、今日からは、この人が主人だから。」と犬に遺言して肉も腹いっぱい食べろというと、下っぱの犬どもは奪い合い、奪い合いして、この牛の肉を食べたんだってよ。大将犬は、首を垂れて食べなかったという話だよ。それから、牛の肉も食べてから、「私も、ただあいつらに殺されないからね、一度切りつけてからでないと私は死ねない。ハイと言ったらやろうね。」といってね、やりを持って。犬引きは、やりを持っているから、刀もいっしょに、「ハイ。」というと、すぐ、大将犬が牛泥棒の急所に食いついていって、殺してしまったよ。こうして、助かってね、この人は。今度はもう牛の肉も担げるだけかついで、家に帰って行ったそうだよ。そうして、この大将犬は、死んだ後は、ここの家のこの犬引きの家の庭に葬ってあったという話だったよ。これは、牛盗人に出合って、大変なことになったわけよ。
| レコード番号 | 47O375313 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C214 |
| 決定題名 | 大将犬(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 犬と猟師 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760225 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T11A26 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 昔話編』P36 |
| キーワード | 犬引き,牛泥棒,犬に遺言,大将犬 |
| 梗概(こうがい) | 昔、犬引きが歩いていると、牛泥棒が、山で盗んだ牛を殺して食っている所に出くわしてしまってね、それでもうこんな時は仕方がない、牛泥棒たちが、「もうお前は今日までの命だから肉も食べろ、たくさん牛を殺したから。」そうしたらもうこの犬引きはもう、「今日は仕方がない。」と言って、牛の肉も食べて、犬に遺言してね、物を言って、「もうお前たちは、今日までは私が主人だったが、今日からは、この人が主人だから。」と犬に遺言して肉も腹いっぱい食べろというと、下っぱの犬どもは奪い合い、奪い合いして、この牛の肉を食べたんだってよ。大将犬は、首を垂れて食べなかったという話だよ。それから、牛の肉も食べてから、「私も、ただあいつらに殺されないからね、一度切りつけてからでないと私は死ねない。ハイと言ったらやろうね。」といってね、やりを持って。犬引きは、やりを持っているから、刀もいっしょに、「ハイ。」というと、すぐ、大将犬が牛泥棒の急所に食いついていって、殺してしまったよ。こうして、助かってね、この人は。今度はもう牛の肉も担げるだけかついで、家に帰って行ったそうだよ。そうして、この大将犬は、死んだ後は、ここの家のこの犬引きの家の庭に葬ってあったという話だったよ。これは、牛盗人に出合って、大変なことになったわけよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:25 |
| 物語の時間数 | 1:25 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |