
もうあれより秀れた学問を修めた人はいない。あれと山田という人より。秀り山田といって、この人が沖縄ではもう一番の学者だったそうです。あの山田というのは、昔の学者ですが、昔沖縄の王朝時代にアメリカ、フィリピン、外国から来た人と、沖縄の女が、丁度(ちょうど)今のアメリカ人達と同じように、もう子供も作ったりしてね。その時にこの友寄という人が落書きして、王に落書きして見せてね、「世が乱れると牛が馬と交わる。」というぐあいにね。ちるぶんという意味わかるか、子供を作るという事だよ。妊娠させること。牛が馬と交ってと、落書きに書かれているんだよ。そしたらこれは、その落書きをするときにこの山田という人がそこに行って、これらは友達同志なのでそこに入って行くと、「山田よ、君が来たから、さあこの字は君が書け。」と書かされたんだ。それで、その足の指に筆をはさんで、その落書きを山田さんが書いたそうです。書いたらそのときにはもう、この字は山田が書いた字と分って、島流しされたわけですよその人は、あの宮古に。そして帰って来るときはどうであったかというと、沖縄では支那の按司たちがこうして来るときにはね、送り迎えの立て札があったそうです。その字でもう「いらっしゃいませ。」という意味でね、この字が台風で倒れてなくなったので「あの人がこの札を書いたのでね、ぜひ、あの人を寄び戻さねばならない。」といってね、そうして呼ばれたわけ、あの人は。宮古からまた呼び戻されて来たんだ。それで、そうして、秀り山田はね、この時からもう位が高くなり、首里の政治家になったらしい。
| レコード番号 | 47O375273 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C212 |
| 決定題名 | 秀れ山田(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | すぐり山田 |
| 話者名 | 小渡賜助 |
| 話者名かな | おどようすけ |
| 生年月日 | 18850407 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村宇加地 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T10B03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 伝説編』P127 |
| キーワード | 秀り山田,学者,王に落書き,世が乱れると牛が馬と交わる,首里の政治家 |
| 梗概(こうがい) | もうあれより秀れた学問を修めた人はいない。あれと山田という人より。秀り山田といって、この人が沖縄ではもう一番の学者だったそうです。あの山田というのは、昔の学者ですが、昔沖縄の王朝時代にアメリカ、フィリピン、外国から来た人と、沖縄の女が、丁度(ちょうど)今のアメリカ人達と同じように、もう子供も作ったりしてね。その時にこの友寄という人が落書きして、王に落書きして見せてね、「世が乱れると牛が馬と交わる。」というぐあいにね。ちるぶんという意味わかるか、子供を作るという事だよ。妊娠させること。牛が馬と交ってと、落書きに書かれているんだよ。そしたらこれは、その落書きをするときにこの山田という人がそこに行って、これらは友達同志なのでそこに入って行くと、「山田よ、君が来たから、さあこの字は君が書け。」と書かされたんだ。それで、その足の指に筆をはさんで、その落書きを山田さんが書いたそうです。書いたらそのときにはもう、この字は山田が書いた字と分って、島流しされたわけですよその人は、あの宮古に。そして帰って来るときはどうであったかというと、沖縄では支那の按司たちがこうして来るときにはね、送り迎えの立て札があったそうです。その字でもう「いらっしゃいませ。」という意味でね、この字が台風で倒れてなくなったので「あの人がこの札を書いたのでね、ぜひ、あの人を寄び戻さねばならない。」といってね、そうして呼ばれたわけ、あの人は。宮古からまた呼び戻されて来たんだ。それで、そうして、秀り山田はね、この時からもう位が高くなり、首里の政治家になったらしい。 |
| 全体の記録時間数 | 2:32 |
| 物語の時間数 | 2:32 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |