竜の眼病み(シマグチ)

概要

これは、私たちもわかっているものではない。人から聞いて知ってはいるが、これは、本当かうそかわからないかね。竜のよ、これは沖縄でのことではない。唐の国で、唐での話らしいんだ。れで、竜が下がってきて、「私の耳に虫がしがみついているらしくて、痛いので調べてくれ。」と、支那のヮタという医者に、クヮタという医者にみせに来たので、「あなたを、ほんとうの姿で見ないと、私は治せません。」と言ったって。すると、竜の姿になったので、竜の姿になったのでクヮタがみてみると、耳に百足(むかで)が入っていたらしい。「さあ、今、治してあげますから。」と言って、クヮタが鶏を持って来て百足を食べさせると、ちゃんと治ったわけなんだ。そのことから、竜というものを本当に見たのは、支那のクヮタという医者一人だそうだ。そこに治しに来たので、「こんなものもいるんだなあ。」と言って、絵かきたちはみんな、竜に似せて(絵を)描いた。絵かきたちは似せて描いたわけなんだ。ところがもうからだの半分から上はちゃんと描けたが、尾が見えないので、「これは上半身がこうだから、尾はきっとこうだろう。」と、尾をかってに作って描いたら、竜の姿というものができたわけだ。竜というのはいるよ。竜というのは。いないのではなくて、いるよ。竜の食糧はね、竜は年じゅう天にいるから、キンシンという鳥を食糧にしているらしい。この鳥は、天いっぱいに飛んでいるらしい。竜はそれを食糧にしているそうだ。キンシンという鳥を食糧にしているらしいんだ。それから、「竜というのは、いないのではなくて、いるんだが(姿が見えない)。」と言うようになって、竜の風がまわって下がると、それを竜、竜と呼んでいるんだ。つむじ風なんだがね。竜巻なんだが、竜が下がっていると言っている。「あれは本当は竜だ。」と言っているんだ。竜を本当にご覧になったのは、支那のクヮタという医者で、この医者一人しかわからないそうだ。


再生時間:3:12

民話詳細DATA

レコード番号 47O375163
CD番号 47O37C207
決定題名 竜の眼病み(シマグチ)
話者がつけた題名 竜の眼病み
話者名 荻堂盛仁
話者名かな おぎどうせいじん
生年月日 18930702
性別
出身地 沖縄県恩納村太田
記録日 19760227
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T07A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情 首里の玉城殿内のお爺が話し好きで昔話をよく聞かせてくれた。
文字化資料 『恩納村の民話 昔話編』P30
キーワード 唐の話,竜,耳に虫,クヮタという医者,耳に百足,鶏
梗概(こうがい) これは、私たちもわかっているものではない。人から聞いて知ってはいるが、これは、本当かうそかわからないかね。竜のよ、これは沖縄でのことではない。唐の国で、唐での話らしいんだ。れで、竜が下がってきて、「私の耳に虫がしがみついているらしくて、痛いので調べてくれ。」と、支那のヮタという医者に、クヮタという医者にみせに来たので、「あなたを、ほんとうの姿で見ないと、私は治せません。」と言ったって。すると、竜の姿になったので、竜の姿になったのでクヮタがみてみると、耳に百足(むかで)が入っていたらしい。「さあ、今、治してあげますから。」と言って、クヮタが鶏を持って来て百足を食べさせると、ちゃんと治ったわけなんだ。そのことから、竜というものを本当に見たのは、支那のクヮタという医者一人だそうだ。そこに治しに来たので、「こんなものもいるんだなあ。」と言って、絵かきたちはみんな、竜に似せて(絵を)描いた。絵かきたちは似せて描いたわけなんだ。ところがもうからだの半分から上はちゃんと描けたが、尾が見えないので、「これは上半身がこうだから、尾はきっとこうだろう。」と、尾をかってに作って描いたら、竜の姿というものができたわけだ。竜というのはいるよ。竜というのは。いないのではなくて、いるよ。竜の食糧はね、竜は年じゅう天にいるから、キンシンという鳥を食糧にしているらしい。この鳥は、天いっぱいに飛んでいるらしい。竜はそれを食糧にしているそうだ。キンシンという鳥を食糧にしているらしいんだ。それから、「竜というのは、いないのではなくて、いるんだが(姿が見えない)。」と言うようになって、竜の風がまわって下がると、それを竜、竜と呼んでいるんだ。つむじ風なんだがね。竜巻なんだが、竜が下がっていると言っている。「あれは本当は竜だ。」と言っているんだ。竜を本当にご覧になったのは、支那のクヮタという医者で、この医者一人しかわからないそうだ。
全体の記録時間数 3:12
物語の時間数 3:12
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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