
家造りをしたら、大工に、茶も茶請も出さないんだよ、名護親方の家では。そうしたら、この大工たちが、悪い考えをおこしたんだね、逆柱(さかばしら)は大変だってよ。本当は柱の根は下にして、先は上にするんだけど、逆柱立てるとけがれるんだって、その家は。逆柱を建てたんだってよ、その家に。名護親方は、それをご存知だったって。それで、この家を仕上げたので、手間賃を計算してわたすときにね、名護親方は茶請代も一緒に、手間賃に加えて払ったんだ。するともう大工たちは、大変なことになっているわけよ。悪口を言って逆柱を入れてあるのだから。そしたら、一人の知恵のある大工がね、「今日の、家のお祝は、私が、手斧の空手をお目にかけますので。大工だから、手斧ね、手斧を使った空手をしますので。」といって、この手斧の踊りをしているわけさ、これは、大工だから。そして、踊りながらこの逆柱をたたき壊してね。まちがったふりして、ほんとうにではなくて、まちがって、打ったふりしているがね。名護親方は、「もう、良い、良い。」と言われたって。もう、壊してしまったんだからねこれは、徳がなかったんだから、もういいといわれたって。名護親方がは、この、茶も茶請代も一緒に、手間賃として払おうとしているんだけど、この大工たちは、ほら、まだ払われてないうちに、し返しして、逆柱立ててしまっているわけ。模様柱というのは、ずうっと上まで模様が入っているのが模様柱というらしいよ。これは、端柱というんだよ、端の物、これを逆柱にしてしまっていたって。
| レコード番号 | 47O375057 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C203 |
| 決定題名 | 名護親方 家造り(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 名護親方 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T03A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 家造り,大工,茶,茶請,名護親方の家,逆柱,手間賃,手斧を使った空手 |
| 梗概(こうがい) | 家造りをしたら、大工に、茶も茶請も出さないんだよ、名護親方の家では。そうしたら、この大工たちが、悪い考えをおこしたんだね、逆柱(さかばしら)は大変だってよ。本当は柱の根は下にして、先は上にするんだけど、逆柱立てるとけがれるんだって、その家は。逆柱を建てたんだってよ、その家に。名護親方は、それをご存知だったって。それで、この家を仕上げたので、手間賃を計算してわたすときにね、名護親方は茶請代も一緒に、手間賃に加えて払ったんだ。するともう大工たちは、大変なことになっているわけよ。悪口を言って逆柱を入れてあるのだから。そしたら、一人の知恵のある大工がね、「今日の、家のお祝は、私が、手斧の空手をお目にかけますので。大工だから、手斧ね、手斧を使った空手をしますので。」といって、この手斧の踊りをしているわけさ、これは、大工だから。そして、踊りながらこの逆柱をたたき壊してね。まちがったふりして、ほんとうにではなくて、まちがって、打ったふりしているがね。名護親方は、「もう、良い、良い。」と言われたって。もう、壊してしまったんだからねこれは、徳がなかったんだから、もういいといわれたって。名護親方がは、この、茶も茶請代も一緒に、手間賃として払おうとしているんだけど、この大工たちは、ほら、まだ払われてないうちに、し返しして、逆柱立ててしまっているわけ。模様柱というのは、ずうっと上まで模様が入っているのが模様柱というらしいよ。これは、端柱というんだよ、端の物、これを逆柱にしてしまっていたって。 |
| 全体の記録時間数 | 1:14 |
| 物語の時間数 | 1:14 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |