和尚の夜遊び(シマグチ)

概要

それからね、坊主の話もあるよ。この坊主がね、女を連れて来て、ほら、昔は坊主には妻がいなかっただろう。仲のよい女を連れて来て寝かせてね。二人が話しているのをみんな小坊主が聞いたらしいよ。坊主が女の乳房を触わって、「ここは何と言うか。」と聞くと、女が、「ここは乳丘城(ちーむいぐしく)。」と答えた。乳丘城と。今度は臍を触わると、「ここは臍口平原(ふすぐちとーばる)。」と。下を触わると、「ここは楽しみの沼(ぐむい)。」と言って女が教えたそうだよ。そして翌日、この坊主は馬を持っていたようだが、馬もいたらしく夕べの小坊主に馬の世話をしてくるようにと行かせると、ただちょっとの仕事なのに、朝から出かけたままいつまでも、帰って来ないそうだよ。それで坊主が、「何だお前は、今まで。」と言うと小坊主が、「ああもう馬を逃がし、乳丘城(ちーむいぐしく)に馬を逃がしてしまい、そこから追い下ろすと、臍口平原(ふすぐちとーばる)に逃がしてしまいました。臍口平原じゅう、この馬をつかまえるために歩きまわってね、そしてしまいには、楽しみの沼(ぐむい)に踊り込ませて、やっとつかまえて今帰ってきました。」と言ったそうだよ。「乳丘城から馬を追い下ろすと、臍口平原、〈平原とは、広い所だろう〉臍口平原に逃がしてしまってね。臍口平原じゅう(馬を)追いかけ回して歩いていると、とうとう楽しみの沼にもぐり込ませてしまったので、やっとつかまえることができてただいま帰りました。」と小坊主が言ったので、「ゆうべは、私たちの話を聞いたのだな。」と思った坊主は、「お前はね、『聞いたことは聞き捨て、見たことは見捨て』とあるんだよ。」と言い、そんなことは言うな、ということだね、まずそう言っておいたそうだ。



再生時間:1:44

民話詳細DATA

レコード番号 47O375049
CD番号 47O37C202
決定題名 和尚の夜遊び(シマグチ)
話者がつけた題名 坊主の話
話者名 宜志富紹長
話者名かな ぎしとみしょうちょう
生年月日 18961208
性別
出身地 沖縄県恩納村安富祖
記録日 19760226
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 恩納村T02B17
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情 主にお年寄りや父から聞いた。
文字化資料 『恩納村の民話 昔話編』P274
キーワード 坊主,女の乳房,乳丘城,臍口平原,楽しみの沼,小坊主
梗概(こうがい) それからね、坊主の話もあるよ。この坊主がね、女を連れて来て、ほら、昔は坊主には妻がいなかっただろう。仲のよい女を連れて来て寝かせてね。二人が話しているのをみんな小坊主が聞いたらしいよ。坊主が女の乳房を触わって、「ここは何と言うか。」と聞くと、女が、「ここは乳丘城(ちーむいぐしく)。」と答えた。乳丘城と。今度は臍を触わると、「ここは臍口平原(ふすぐちとーばる)。」と。下を触わると、「ここは楽しみの沼(ぐむい)。」と言って女が教えたそうだよ。そして翌日、この坊主は馬を持っていたようだが、馬もいたらしく夕べの小坊主に馬の世話をしてくるようにと行かせると、ただちょっとの仕事なのに、朝から出かけたままいつまでも、帰って来ないそうだよ。それで坊主が、「何だお前は、今まで。」と言うと小坊主が、「ああもう馬を逃がし、乳丘城(ちーむいぐしく)に馬を逃がしてしまい、そこから追い下ろすと、臍口平原(ふすぐちとーばる)に逃がしてしまいました。臍口平原じゅう、この馬をつかまえるために歩きまわってね、そしてしまいには、楽しみの沼(ぐむい)に踊り込ませて、やっとつかまえて今帰ってきました。」と言ったそうだよ。「乳丘城から馬を追い下ろすと、臍口平原、〈平原とは、広い所だろう〉臍口平原に逃がしてしまってね。臍口平原じゅう(馬を)追いかけ回して歩いていると、とうとう楽しみの沼にもぐり込ませてしまったので、やっとつかまえることができてただいま帰りました。」と小坊主が言ったので、「ゆうべは、私たちの話を聞いたのだな。」と思った坊主は、「お前はね、『聞いたことは聞き捨て、見たことは見捨て』とあるんだよ。」と言い、そんなことは言うな、ということだね、まずそう言っておいたそうだ。
全体の記録時間数 1:44
物語の時間数 1:44
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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