
230 仲順御主前と三人の息子 恩納村安富祖 宜志富紹長(1896・明治29年12月8日生)
子どもたちは、三人子どもがいるよ。妻も子もいるよ。しかし、この 仲順(ちゅんじゅん)御主前(うすめー)は、宝は子にあると言わないでね。松の所に宝を埋めていてね。そうして、「私は年とってね、もう物も食べられないので、お前の妻の乳を飲ませろ。」と言うと。長男も次男もね、「もう仲順御主前は狂っている。もうろくしているから。」とことわったんだ。この嫁の乳を飲むというのだからね。「前の子は埋めて私に、お前の妻の乳を飲ませなさい。」ということだからね。そうしていると三男がね、「子は産みかえればたくさんいる。親はもうまたとは見られないので、もうこの子を埋めるのも、どうしようもないのだが、仕方がない。」と、この子を抱いて、この御主前が言った松の所で、穴を掘ってね。穴を掘って埋める時に、泣いて掘っているんだよ。ここで。この子は(埋められるとも知らないで)親を一目見て笑っていてね。それでもうこの子を埋める穴を堀るとね。黄金が出てきたんだよ。これは、御主前の子の心試しなのだが、三男はもう親の体を思って子は殺して埋めても、自分の妻の乳は親にさし上げると言って、これをしたのでね。すぐ黄金が出てきたんだよ。これなんだよ。仲順流りというのは。
『恩納村の民話・昔話編』P145
| レコード番号 | 47O375028 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C202 |
| 決定題名 | 仲順御主前と三人の息子(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 仲順流り |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T02A16 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 昔話編』P145 |
| キーワード | 三人子ども,仲順御主前,宝は子,松の所に宝,乳を飲ませろ,黄金。 |
| 梗概(こうがい) | 230 仲順御主前と三人の息子 恩納村安富祖 宜志富紹長(1896・明治29年12月8日生) 子どもたちは、三人子どもがいるよ。妻も子もいるよ。しかし、この 仲順(ちゅんじゅん)御主前(うすめー)は、宝は子にあると言わないでね。松の所に宝を埋めていてね。そうして、「私は年とってね、もう物も食べられないので、お前の妻の乳を飲ませろ。」と言うと。長男も次男もね、「もう仲順御主前は狂っている。もうろくしているから。」とことわったんだ。この嫁の乳を飲むというのだからね。「前の子は埋めて私に、お前の妻の乳を飲ませなさい。」ということだからね。そうしていると三男がね、「子は産みかえればたくさんいる。親はもうまたとは見られないので、もうこの子を埋めるのも、どうしようもないのだが、仕方がない。」と、この子を抱いて、この御主前が言った松の所で、穴を掘ってね。穴を掘って埋める時に、泣いて掘っているんだよ。ここで。この子は(埋められるとも知らないで)親を一目見て笑っていてね。それでもうこの子を埋める穴を堀るとね。黄金が出てきたんだよ。これは、御主前の子の心試しなのだが、三男はもう親の体を思って子は殺して埋めても、自分の妻の乳は親にさし上げると言って、これをしたのでね。すぐ黄金が出てきたんだよ。これなんだよ。仲順流りというのは。 『恩納村の民話・昔話編』P145 |
| 全体の記録時間数 | 1:26 |
| 物語の時間数 | 1:26 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |