
黒金たたきの‥‥何とか言う、あれは日本の話なんだよ。これは、鍛治屋のそばという意味だそうだ。黒金たたきというのは。男がある女から謎をかけられたが、これがわからなくてね、男は。こうしたそうだ。坊主の所で習ったそうだ。「恋しいのなら訪ねて来て下さい 若狭の国へ 黒金たたきの その隣。」とか言いながら行ったからね。この意味を男が解釈できなくてね、坊主に習いに行ったわけだよ。この男が「十七、八の国。」とだけこの坊主に言うと、「ああ若狭の国か。」と答えた。昔は国といっていたからね、若狭の国の人だったわけさ、この謎をかけた女は。「恋しいのなら訪ねて来て下さい 十七八の国。」というのはね、十七八は若いでしょう、だからこの坊主が教えるにはね、「ああ若狭の国か。」と教えたわけだ。そこで男は教えられたとおりこの若狭の国に行ったが、今度は黒金たたきの意味がわらない。この謎をかけた女の家はね、まず黒金たたきのその隣だとか言って教えたそうだよ女は。鍛冶屋のそばという意味だよ、黒金たたきのその隣というのはね。女が、「私の家はね、十七八の国の黒金たたきのその隣だから。」と歌で謎かけをしたのだがね、男が解釈できないわけさあ、この男には。それで坊主のところで、このことを習ったわけよ。そこでは、男が「十七八の国十七八の国。」とだけ言ったのだが、坊主は碁を打ちながら「ああ若狭の国か。」と言って、碁を打ったようだ。また今度は、「黒金たたきのその隣。」と言うと、坊主が、「ああ鍛冶屋のそばか。」と言ったのでね、その時に、男は女が残していった謎が解けてこの若狭の国の鍛冶屋のそばでこの女を探しあてたという話。よっぽど、男には女ほどの知恵はなかったというわけ。
| レコード番号 | 47O375022 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C201 |
| 決定題名 | 若狭黒金(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 若狭黒金 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T02A10 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 昔話編』P100 |
| キーワード | 17、18の国,黒金たたきのそのとなり,若狭の国,鍛冶屋の隣,坊さん |
| 梗概(こうがい) | 黒金たたきの‥‥何とか言う、あれは日本の話なんだよ。これは、鍛治屋のそばという意味だそうだ。黒金たたきというのは。男がある女から謎をかけられたが、これがわからなくてね、男は。こうしたそうだ。坊主の所で習ったそうだ。「恋しいのなら訪ねて来て下さい 若狭の国へ 黒金たたきの その隣。」とか言いながら行ったからね。この意味を男が解釈できなくてね、坊主に習いに行ったわけだよ。この男が「十七、八の国。」とだけこの坊主に言うと、「ああ若狭の国か。」と答えた。昔は国といっていたからね、若狭の国の人だったわけさ、この謎をかけた女は。「恋しいのなら訪ねて来て下さい 十七八の国。」というのはね、十七八は若いでしょう、だからこの坊主が教えるにはね、「ああ若狭の国か。」と教えたわけだ。そこで男は教えられたとおりこの若狭の国に行ったが、今度は黒金たたきの意味がわらない。この謎をかけた女の家はね、まず黒金たたきのその隣だとか言って教えたそうだよ女は。鍛冶屋のそばという意味だよ、黒金たたきのその隣というのはね。女が、「私の家はね、十七八の国の黒金たたきのその隣だから。」と歌で謎かけをしたのだがね、男が解釈できないわけさあ、この男には。それで坊主のところで、このことを習ったわけよ。そこでは、男が「十七八の国十七八の国。」とだけ言ったのだが、坊主は碁を打ちながら「ああ若狭の国か。」と言って、碁を打ったようだ。また今度は、「黒金たたきのその隣。」と言うと、坊主が、「ああ鍛冶屋のそばか。」と言ったのでね、その時に、男は女が残していった謎が解けてこの若狭の国の鍛冶屋のそばでこの女を探しあてたという話。よっぽど、男には女ほどの知恵はなかったというわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:33 |
| 物語の時間数 | 1:33 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |