
妻の家に、もうあいさつに行くと、あいさつに行くとね、妻の家からはね、米を持たせた。ほら、妻の実家はもう、女の子は財産家の娘だろう。夫は知恵のない人であったのか、魚を釣って生活しているほどの貧乏者だった。それで妻の親の家からは米も持たせてね、黄金も持たせていたそうだ。そうだったが、道の途中まで来るとね、夫は米の中に石が包まれているのに気づいたんだ。「貧乏者だと言って、こんなに馬鹿にして。」と、この石は取って捨ててしまった。家に帰ると、妻が、「あなたの荷物はもっとなかったですか。」と言うので、夫は、「そうだ。」と、答えて、「お前の親は人を馬鹿にして、石までも私にかつがせていた。」と、小言を言ったらしい、すると妻は、「ああもう、これはそんなではない。取って来て下さい。」と言って、また行かせて、捨ててきたのを取らせた。それは黄金であったらしい、金持ちの家の。だけど、この夫はこれを知らないわけさ、もう黄金だとは。夫は怒って、「私に石を持たせている。」と言って捨てて来たのが、妻はまた、親が黄金を持たせることを知っているのだから、「あなたはもっと持たされたでしょう。」ときいた。すると夫は、「持たせられた。お前の親は私を馬鹿にして、石までもかつがせていたのさ。」と、怒っていたそうだ。すると妻は、「これはそうではないよ。取って来て下さい。」と言う。取って来たのでこれを見せるとね、夫は、「ああこんなものは、私が魚を釣る所は全部これなんだ。」と言ったそうだ。このウスメーが魚を釣る干瀬ね、そこの石は、この黄金だったそうだ。それで、これを取って、その時から大変金持ちになったという話なんだよ、あれは。
| レコード番号 | 47O375016 |
|---|---|
| CD番号 | 47O37C201 |
| 決定題名 | 黄金の干潟(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 黄金の話 |
| 話者名 | 宜志富紹長 |
| 話者名かな | ぎしとみしょうちょう |
| 生年月日 | 18961208 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県恩納村安富祖 |
| 記録日 | 19760226 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 恩納村T02A05 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 主にお年寄りや父から聞いた。 |
| 文字化資料 | 『恩納村の民話 昔話編』P78 |
| キーワード | 妻の家,米な,黄金,夫は石と勘違い,道に捨てた,金持ち |
| 梗概(こうがい) | 妻の家に、もうあいさつに行くと、あいさつに行くとね、妻の家からはね、米を持たせた。ほら、妻の実家はもう、女の子は財産家の娘だろう。夫は知恵のない人であったのか、魚を釣って生活しているほどの貧乏者だった。それで妻の親の家からは米も持たせてね、黄金も持たせていたそうだ。そうだったが、道の途中まで来るとね、夫は米の中に石が包まれているのに気づいたんだ。「貧乏者だと言って、こんなに馬鹿にして。」と、この石は取って捨ててしまった。家に帰ると、妻が、「あなたの荷物はもっとなかったですか。」と言うので、夫は、「そうだ。」と、答えて、「お前の親は人を馬鹿にして、石までも私にかつがせていた。」と、小言を言ったらしい、すると妻は、「ああもう、これはそんなではない。取って来て下さい。」と言って、また行かせて、捨ててきたのを取らせた。それは黄金であったらしい、金持ちの家の。だけど、この夫はこれを知らないわけさ、もう黄金だとは。夫は怒って、「私に石を持たせている。」と言って捨てて来たのが、妻はまた、親が黄金を持たせることを知っているのだから、「あなたはもっと持たされたでしょう。」ときいた。すると夫は、「持たせられた。お前の親は私を馬鹿にして、石までもかつがせていたのさ。」と、怒っていたそうだ。すると妻は、「これはそうではないよ。取って来て下さい。」と言う。取って来たのでこれを見せるとね、夫は、「ああこんなものは、私が魚を釣る所は全部これなんだ。」と言ったそうだ。このウスメーが魚を釣る干瀬ね、そこの石は、この黄金だったそうだ。それで、これを取って、その時から大変金持ちになったという話なんだよ、あれは。 |
| 全体の記録時間数 | 1:34 |
| 物語の時間数 | 1:34 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |