
昔、両親のない貧乏な姉弟がいた。弟は素直で、勉強を良く出来たので、成績はいつも一番だった。毎日先生に褒められたので、金持ちの子達にいじめられた。姉が、泣いて帰る弟を慰めていた。ある日先生が「あんた達はいつもその子をいじめているが、問題を与えるから、誰が出来るか確かめてみるから」と言った。先生は生徒に、重箱に盛り付けをしてくるように、と言った。金持ちの子は喜んで、家でいっぱいご馳走を作らせてきた。弟が困っていると姉は弟に、青い唐辛子と赤い唐辛子を取ってくるように言い付け、重箱の片側に青、別の側に赤い唐辛子を入れて、学校に持たせてやった。学校で重箱を先生の前で開くと、青唐辛子は青い魚、赤唐辛子は赤い魚になって泳いでいたので、弟の物が一番になった。金持ちの子供はますます怒った。先生はまた子供達に問題を出した。それは糞の勝負だった。弟が心配して帰ると、姉は、そんなことは何でもないと言って、夕ご飯も食べさせない、朝ご飯も食べさせないで、三粒の米を水につけて置き、それを弟に飲ませてやった。金持ちの子供はご馳走をいっぱい食べて行った。学校でウンコをすると、弟は米粒を三つ出したが、別の子は本当の糞が出た。どんなことをしてもこの子には敵わないということになり、いじめないようになった。「今日も一番になったよ」と姉に言うと、姉は、「姉さんの言うことさえ聞いておれば、誰にも負けないから心配しないで」と言った。その姉は神に近い人だった。
| レコード番号 | 47O235394 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C286 |
| 決定題名 | 姉と弟のユガタイ(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001211 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19750425 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T39B06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P173 |
| キーワード | 両親のない貧乏な姉弟,重箱に盛り付け,金持ちの子,青い唐辛子と赤い唐辛子,青い魚,赤い魚,糞の勝負,三粒の米,神に近い人 |
| 梗概(こうがい) | 昔、両親のない貧乏な姉弟がいた。弟は素直で、勉強を良く出来たので、成績はいつも一番だった。毎日先生に褒められたので、金持ちの子達にいじめられた。姉が、泣いて帰る弟を慰めていた。ある日先生が「あんた達はいつもその子をいじめているが、問題を与えるから、誰が出来るか確かめてみるから」と言った。先生は生徒に、重箱に盛り付けをしてくるように、と言った。金持ちの子は喜んで、家でいっぱいご馳走を作らせてきた。弟が困っていると姉は弟に、青い唐辛子と赤い唐辛子を取ってくるように言い付け、重箱の片側に青、別の側に赤い唐辛子を入れて、学校に持たせてやった。学校で重箱を先生の前で開くと、青唐辛子は青い魚、赤唐辛子は赤い魚になって泳いでいたので、弟の物が一番になった。金持ちの子供はますます怒った。先生はまた子供達に問題を出した。それは糞の勝負だった。弟が心配して帰ると、姉は、そんなことは何でもないと言って、夕ご飯も食べさせない、朝ご飯も食べさせないで、三粒の米を水につけて置き、それを弟に飲ませてやった。金持ちの子供はご馳走をいっぱい食べて行った。学校でウンコをすると、弟は米粒を三つ出したが、別の子は本当の糞が出た。どんなことをしてもこの子には敵わないということになり、いじめないようになった。「今日も一番になったよ」と姉に言うと、姉は、「姉さんの言うことさえ聞いておれば、誰にも負けないから心配しないで」と言った。その姉は神に近い人だった。 |
| 全体の記録時間数 | 3:54 |
| 物語の時間数 | 3:38 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |