
昔、西の家と東の家があり、西の家には夫婦2人、東の家には夫婦と子供2人がいた。ある日、東の家の17歳になる姉が山へ薪を取りに行ったまま、それっきり帰らなかった。そのため、弟は3ヶ月の間、昼も夜も泣き続けていた。親が、何故泣いているかと尋ねると、海の沖に出たいと言う。親は7歳のこの子のことも心配だが、仕方なく、その弟を沖に出してしまう。その子供は西の家の船乗り(船長)と一緒に沖に出た。3ヶ月経っても島に着かない。そこで船乗りたちは船長に、この子の所為だと言って、子供を海に突き落とそうと言う。ところが船長は、他人の子供を殺すことは出来ないと思い、子供を箱舟にに乗せて流す。そしたらその子供が波間に揺れ、見えなくなったすぐ後で、台風が来て船頭たちの舟は沈んでしまった。それから子供は島に着く。そこへ老人がやって来て、村の小さな家を教える。訪ねて行ってみると、姉が機織りをしていた。姉は弟を見てびっくりし、弟を隠すが、そこへ先の老人が(姉の旦那様)がやって来て、袋の中に隠してある弟を出すように言う。姉は旦那様に自分の弟であることを告げ、私の弟までどうしょうというのかと聞く。旦那様は実をいうと龍宮の神様だった。そして姉は最後に、これまで織り続けてきた布(7つ)を旦那様に渡す。旦那様は、ではそのお礼に、8月のアラツーの日に龍宮の神様を拝みなさい、と言う。そしてその子供が帰って来て、8月のアラツーの御願を始めたという。
| レコード番号 | 47O235275 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C277 |
| 決定題名 | 龍宮に行った子供(方言) |
| 話者がつけた題名 | 姉弟箱舟 |
| 話者名 | 仲間カナス |
| 話者名かな | なかまかなす |
| 生年月日 | 19020000 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村字池間添 |
| 記録日 | 19760328 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T30B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P113 |
| キーワード | 西の家,東の家,夫婦2人,夫婦と子供2人,17歳になる姉,山へ薪取り,箱舟,台風,船頭,姉が機織り,老人,龍宮の神様,8月のアラツーの日 |
| 梗概(こうがい) | 昔、西の家と東の家があり、西の家には夫婦2人、東の家には夫婦と子供2人がいた。ある日、東の家の17歳になる姉が山へ薪を取りに行ったまま、それっきり帰らなかった。そのため、弟は3ヶ月の間、昼も夜も泣き続けていた。親が、何故泣いているかと尋ねると、海の沖に出たいと言う。親は7歳のこの子のことも心配だが、仕方なく、その弟を沖に出してしまう。その子供は西の家の船乗り(船長)と一緒に沖に出た。3ヶ月経っても島に着かない。そこで船乗りたちは船長に、この子の所為だと言って、子供を海に突き落とそうと言う。ところが船長は、他人の子供を殺すことは出来ないと思い、子供を箱舟にに乗せて流す。そしたらその子供が波間に揺れ、見えなくなったすぐ後で、台風が来て船頭たちの舟は沈んでしまった。それから子供は島に着く。そこへ老人がやって来て、村の小さな家を教える。訪ねて行ってみると、姉が機織りをしていた。姉は弟を見てびっくりし、弟を隠すが、そこへ先の老人が(姉の旦那様)がやって来て、袋の中に隠してある弟を出すように言う。姉は旦那様に自分の弟であることを告げ、私の弟までどうしょうというのかと聞く。旦那様は実をいうと龍宮の神様だった。そして姉は最後に、これまで織り続けてきた布(7つ)を旦那様に渡す。旦那様は、ではそのお礼に、8月のアラツーの日に龍宮の神様を拝みなさい、と言う。そしてその子供が帰って来て、8月のアラツーの御願を始めたという。 |
| 全体の記録時間数 | 7:55 |
| 物語の時間数 | 7:32 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |