
西の家は貧乏で、東の家は金持ちだった。ある日、東の家の主が夜、一人で海に漁に行くと、龍宮の神様が寄り木の主に、「西の家には女の子、東の家には男の子が生まれたので、運を授けて来よう」と誘った。ところが寄り木の主は、「自分には客がいるので行けない」と言う。龍宮の神様が猫に化けて東の家へ行くと、その家では水を掛けられた。次に西の家へ行くと快く迎えられた。それで、「西の女の子には大きな福を与え、東の男の子には を授けてきた」と言う。この話を聞いていた東の家の主は、酒を買って西の家へ行くと、「子供が同時に生まれたので、大きくなったら二人を結婚させよう」と言って許婚にした。それで二人は成人して結婚した。ところが、東の男は金持ちだということで高ぶり、妻が麦の皮のご飯を作ってやると、「こんなものが食えるか」と言って、妻を追い出した。妻は他所へ行って成功し、金持ちになる。一方、夫はだんだん貧乏になり、物乞いをして廻る。ある日、元の妻の所へ行って物を乞うと、妻はわざわざ麦の皮のご飯を作って出した。すると元の夫は、「ごちそうさま」と言って美味しそうに食べた。元妻は腹が立っているので、「あんたは今は麦の皮でも食べるんだね」と言うと、夫は恥をかき、その場で死んでしまった。妻は丁寧に葬ったそうだ。
| レコード番号 | 47O235211 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C273 |
| 決定題名 | 寄り木の主(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 立津カメ |
| 話者名かな | たてつかめ |
| 生年月日 | 19111105 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村字長浜 |
| 記録日 | 19760329 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T27B01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 西の家,貧乏,東の家,金持ち,海に漁に,龍宮の神様,寄り木の主,猫,西の女の子には大きな福,結婚,麦の皮のご飯,物乞い |
| 梗概(こうがい) | 西の家は貧乏で、東の家は金持ちだった。ある日、東の家の主が夜、一人で海に漁に行くと、龍宮の神様が寄り木の主に、「西の家には女の子、東の家には男の子が生まれたので、運を授けて来よう」と誘った。ところが寄り木の主は、「自分には客がいるので行けない」と言う。龍宮の神様が猫に化けて東の家へ行くと、その家では水を掛けられた。次に西の家へ行くと快く迎えられた。それで、「西の女の子には大きな福を与え、東の男の子には を授けてきた」と言う。この話を聞いていた東の家の主は、酒を買って西の家へ行くと、「子供が同時に生まれたので、大きくなったら二人を結婚させよう」と言って許婚にした。それで二人は成人して結婚した。ところが、東の男は金持ちだということで高ぶり、妻が麦の皮のご飯を作ってやると、「こんなものが食えるか」と言って、妻を追い出した。妻は他所へ行って成功し、金持ちになる。一方、夫はだんだん貧乏になり、物乞いをして廻る。ある日、元の妻の所へ行って物を乞うと、妻はわざわざ麦の皮のご飯を作って出した。すると元の夫は、「ごちそうさま」と言って美味しそうに食べた。元妻は腹が立っているので、「あんたは今は麦の皮でも食べるんだね」と言うと、夫は恥をかき、その場で死んでしまった。妻は丁寧に葬ったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:18 |
| 物語の時間数 | 4:10 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |