
昔、母親と息子が貧しい暮らしをしていた。母親は遺言で、「自分が死んだら、自分のおまんこ(陰部)を切り取って、それで煙草入れを作って成功しなさい」と言った。その若者は二十歳近くなっていたが、母親の遺言だからといって、言われたとおりそこを切り取り、それで袋を作り、煙草入れにした。若者は馬を飼っていたが、ある日、馬を連れて畑に出ると、馬は木に繋いで一服していた。煙草を吸って、袋の紐を締めて仕事に戻ると、どこかの雄馬がやって来て自分の雌馬の上に乗っかっていた。そしてなかなか離れない。お昼になって、若者が煙草を吸おうと煙草入れの紐を解いたらその途端、雄馬が雌馬の上からおりた。それから、若者の隣に結婚したばかりの夫婦がいた。ある日、若者は夜暗くなってから、その煙草入れをポケットにいれ、若夫婦が寝ている部屋の床下に隠れていて、若夫婦が営みに入ったとき、袋の紐を強く結んで家に帰った。そして翌日は、煙草入れを家に置いたまま仕事に出た。仕事を終えて夕方帰ってみると、隣の家では、「昨日から離れていない」と家族みんなで心配していた。若者は、「自分なら引き離すことができる」と言って、知られないように袋の紐をゆっくり解くと、夫婦はだんだん離れていった。完全に離れると二人は互いに、「お前のせいだ。あんたのせいだ」と言い合い、喧嘩になって、しまいに離縁になった。若者はその妻と結婚した。そして結婚して成功したものだから、もうこの袋に用はないと言って、その袋を捨ててしまった。すると、その袋を犬が食べてしまい、その犬の糞をカタツムリが食べてしまった。それで、犬もカタツムリも、セックスの時間がながいのだそうだ。
| レコード番号 | 47O235202 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C273 |
| 決定題名 | 形見の煙草入れ(方言) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 仲宗根成長 |
| 話者名かな | なかそねせいちょう |
| 生年月日 | 19051103 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 伊良部村字池間添 |
| 記録日 | 19760329 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T27A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P261 |
| キーワード | 母親と息子,貧しい,遺言,おまんこ,煙草入れ,馬,雄馬,結婚,夫婦,若夫婦が営み,離,その妻と結婚,犬が食べた,犬の糞,カタツムリ |
| 梗概(こうがい) | 昔、母親と息子が貧しい暮らしをしていた。母親は遺言で、「自分が死んだら、自分のおまんこ(陰部)を切り取って、それで煙草入れを作って成功しなさい」と言った。その若者は二十歳近くなっていたが、母親の遺言だからといって、言われたとおりそこを切り取り、それで袋を作り、煙草入れにした。若者は馬を飼っていたが、ある日、馬を連れて畑に出ると、馬は木に繋いで一服していた。煙草を吸って、袋の紐を締めて仕事に戻ると、どこかの雄馬がやって来て自分の雌馬の上に乗っかっていた。そしてなかなか離れない。お昼になって、若者が煙草を吸おうと煙草入れの紐を解いたらその途端、雄馬が雌馬の上からおりた。それから、若者の隣に結婚したばかりの夫婦がいた。ある日、若者は夜暗くなってから、その煙草入れをポケットにいれ、若夫婦が寝ている部屋の床下に隠れていて、若夫婦が営みに入ったとき、袋の紐を強く結んで家に帰った。そして翌日は、煙草入れを家に置いたまま仕事に出た。仕事を終えて夕方帰ってみると、隣の家では、「昨日から離れていない」と家族みんなで心配していた。若者は、「自分なら引き離すことができる」と言って、知られないように袋の紐をゆっくり解くと、夫婦はだんだん離れていった。完全に離れると二人は互いに、「お前のせいだ。あんたのせいだ」と言い合い、喧嘩になって、しまいに離縁になった。若者はその妻と結婚した。そして結婚して成功したものだから、もうこの袋に用はないと言って、その袋を捨ててしまった。すると、その袋を犬が食べてしまい、その犬の糞をカタツムリが食べてしまった。それで、犬もカタツムリも、セックスの時間がながいのだそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 4:19 |
| 物語の時間数 | 4:19 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |