
昔、糸満で区長が部落民に「何が一番美味しいか」と尋ねた。豚肉とか魚、米などと声が出たが、ある人が「塩が一番」と答えた。すると、区長は、「お前は馬鹿だから無人島に流す」と言って、流した。ところがその後、3ヶ月間の間、日照りが続き、部落に塩がなくなった。その時、ある召使が主人に食事を出したところ、運ぶ途中で天井裏から雫がご飯の上に落ちた。召使は不思議に思ったが、そのまま主人に出した。主人が美味しそうに食べるので、区長は不思議に思い、その訳を召使に聞くと、「塩を入れておいたカマスから雫が落ちてご飯に入った」と答えた。区長は、塩が一番と答えた人が正しかったと気付き、部落民たちに命じてその人を連れ戻すことにした。ところがその漁師は、再び帰る気はない、と言って断わる。使いの者達は糸満に戻るが、区長から必ず連れ戻せと命ぜられ、再び無人島に行く。漁師は仕方なく帰ることになるが、糸満に近づいた時、舟が転覆し漁師は行方不明になった。その日は旧暦の5月4日だった。海の神様になったのに違いない、ということで漁民達はその人を慰めるために舟の競漕をした。ハーリーの始まりである。
| レコード番号 | 47O235184 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C271 |
| 決定題名 | ハーリーの由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | 塩が一番 |
| 話者名 | 山口利勇 |
| 話者名かな | やまぐちりゆう |
| 生年月日 | 18991010 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 伊良部村字池間添 |
| 記録日 | 19760328 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T26A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 糸満,区長,何が一番美味しい,豚肉,魚,米,塩が一番,馬鹿,無人島に流す,日照り,塩がなくなった,召使,主人に食事,天井裏から雫,ご飯の上に落ちた,塩を入れておいたカマス,糸満,舟が転覆,漁師は行方不明,旧暦の5月4日,舟の競漕,ハーリーの始まり |
| 梗概(こうがい) | 昔、糸満で区長が部落民に「何が一番美味しいか」と尋ねた。豚肉とか魚、米などと声が出たが、ある人が「塩が一番」と答えた。すると、区長は、「お前は馬鹿だから無人島に流す」と言って、流した。ところがその後、3ヶ月間の間、日照りが続き、部落に塩がなくなった。その時、ある召使が主人に食事を出したところ、運ぶ途中で天井裏から雫がご飯の上に落ちた。召使は不思議に思ったが、そのまま主人に出した。主人が美味しそうに食べるので、区長は不思議に思い、その訳を召使に聞くと、「塩を入れておいたカマスから雫が落ちてご飯に入った」と答えた。区長は、塩が一番と答えた人が正しかったと気付き、部落民たちに命じてその人を連れ戻すことにした。ところがその漁師は、再び帰る気はない、と言って断わる。使いの者達は糸満に戻るが、区長から必ず連れ戻せと命ぜられ、再び無人島に行く。漁師は仕方なく帰ることになるが、糸満に近づいた時、舟が転覆し漁師は行方不明になった。その日は旧暦の5月4日だった。海の神様になったのに違いない、ということで漁民達はその人を慰めるために舟の競漕をした。ハーリーの始まりである。 |
| 全体の記録時間数 | 6:36 |
| 物語の時間数 | 6:25 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |