
昔、ある所に毎晩、漁に出ているお爺さんがいた。ある晩、カマンタが釣れた。ここではイイというが、それを釣って舟に釣り上げると、女の性器に似ていたので、爺さんはそこで行為をしてイイを海に放した。それからしばらくして、また海に行くと、「お父さん、お父さん」と呼ぶ声がする。「何か」と言うと、「私はあんたの子供です。龍宮に連れて来るようにと言われたので迎えに来た」と言う。「自分は深い所には入れない」と言うと、子供は、「私の背中に乗るとよい」と言って、爺を乗せると海中に潜って行った。そこは美しい龍宮だった。爺が見とれていると、子供の母親のイイが出て来て、「家に帰る時にお土産は何がいいかと聞かれるはずだから、その時は床に飾ってある瓶がいいと答えなさい」と教える。7日、8日経ったかと思ったが実際には1年も2年も経ったようだ。爺が家に帰ろうとすると、「土産は何がいいか」と聞かれたので、「床に飾ってある瓶がいい」と答える。すると龍宮の神様が、「私たちはこの瓶の世(福)で暮らしを立てているのだが、どうしてもでこれか」と言うと、側からイイの子供が、「この人が欲しいものを持たせてやって下さい」と言ったので、その瓶を与えた。爺が持ち帰った瓶からは酒でもご馳走でも、欲しいものは何でも出て来て、爺は一生ぜいたくに暮らしたという。人間は女も男も、心を立派に持っている人は、神様の恵みで成功するそうだ。
| レコード番号 | 47O234989 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C262 |
| 決定題名 | エイ女房(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | るり色の壷 |
| 話者名 | 津嘉山カメ |
| 話者名かな | つかやまかめ |
| 生年月日 | 19061103 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | - |
| 記録日 | 19760330 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T17B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | いらぶの民話P31 |
| キーワード | 毎晩漁に出ているお爺さん,カマンタ,女の性器に似ていた,行為,お父さん,子供,龍宮,子供の母親,お土産,床に飾ってある瓶,酒,ご馳走,一生ぜいたくに暮らした,神様の恵み |
| 梗概(こうがい) | 昔、ある所に毎晩、漁に出ているお爺さんがいた。ある晩、カマンタが釣れた。ここではイイというが、それを釣って舟に釣り上げると、女の性器に似ていたので、爺さんはそこで行為をしてイイを海に放した。それからしばらくして、また海に行くと、「お父さん、お父さん」と呼ぶ声がする。「何か」と言うと、「私はあんたの子供です。龍宮に連れて来るようにと言われたので迎えに来た」と言う。「自分は深い所には入れない」と言うと、子供は、「私の背中に乗るとよい」と言って、爺を乗せると海中に潜って行った。そこは美しい龍宮だった。爺が見とれていると、子供の母親のイイが出て来て、「家に帰る時にお土産は何がいいかと聞かれるはずだから、その時は床に飾ってある瓶がいいと答えなさい」と教える。7日、8日経ったかと思ったが実際には1年も2年も経ったようだ。爺が家に帰ろうとすると、「土産は何がいいか」と聞かれたので、「床に飾ってある瓶がいい」と答える。すると龍宮の神様が、「私たちはこの瓶の世(福)で暮らしを立てているのだが、どうしてもでこれか」と言うと、側からイイの子供が、「この人が欲しいものを持たせてやって下さい」と言ったので、その瓶を与えた。爺が持ち帰った瓶からは酒でもご馳走でも、欲しいものは何でも出て来て、爺は一生ぜいたくに暮らしたという。人間は女も男も、心を立派に持っている人は、神様の恵みで成功するそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:45 |
| 物語の時間数 | 1:39 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |