大歳の客(シマグチ)

概要

昔、東には大金持ちの家があり、西の家には貧乏者の夫婦が暮らしていた。夫婦は正月になっても何もないから火を焚いて温まっていた。神様が人々の心を見るために、猫に化けて東の家へ行った。すると追い出された。次にワウワウと鳴きながら西の家に行くと、そこの年寄りは「猫よ、どうして鳴いているか。ここに来て一緒に温まりなさい」と言って迎え入れた。すると、その猫は人間の姿に変わって、「東の家ではご馳走も作って賑やかにしているのに、どうしてあんた達はそうして黙っているか」と聞く。「私達には子供もなければ働くこともできないので、こうするしかない」とと、「あんた達は若返るのと、食べ物や何もかもたくさんあるのとどっちがいいか」と問う。「若くなると子供もできるし、働くこともできるので私達は若返りたい」と答える。「そうか」と言ってその人が若返らせた。東の家に道具を借りに行くと驚いて、どうして若返ったかと尋ねる。「夕べ猫が来ていたので、一緒に火に当たっていると、猫は人間になり、鍋を出しなさいと言われた。言われた通りにすると、その中に薬のようなものを入れ、たちまちご馳走ができた。その後で、お金と若返るのとはどっちがいいかと聞くので、若返りたいと答えると若くしてくれた、と答えた。「その人はどこへ行ったか」と聞くので、「もう遠くへ行ったので追い着けない」と答えると、金持ちは後悔した。悪いことをすると祝福もいただけない。

再生時間:3:22

民話詳細DATA

レコード番号 47O234972
CD番号 47O23C260
決定題名 大歳の客(シマグチ)
話者がつけた題名
話者名 武富カマド
話者名かな たけとみかまど
生年月日 19111210
性別
出身地 伊良部村字長浜
記録日 19760329
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 伊良部T16B06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 東には大金持ちの家,西の家には貧乏者の夫婦,正月,火を焚いて温まっていた,神様,人々の心を見る,猫に化けた,追い出された,迎え入れた,若返る,鍋,薬
梗概(こうがい) 昔、東には大金持ちの家があり、西の家には貧乏者の夫婦が暮らしていた。夫婦は正月になっても何もないから火を焚いて温まっていた。神様が人々の心を見るために、猫に化けて東の家へ行った。すると追い出された。次にワウワウと鳴きながら西の家に行くと、そこの年寄りは「猫よ、どうして鳴いているか。ここに来て一緒に温まりなさい」と言って迎え入れた。すると、その猫は人間の姿に変わって、「東の家ではご馳走も作って賑やかにしているのに、どうしてあんた達はそうして黙っているか」と聞く。「私達には子供もなければ働くこともできないので、こうするしかない」とと、「あんた達は若返るのと、食べ物や何もかもたくさんあるのとどっちがいいか」と問う。「若くなると子供もできるし、働くこともできるので私達は若返りたい」と答える。「そうか」と言ってその人が若返らせた。東の家に道具を借りに行くと驚いて、どうして若返ったかと尋ねる。「夕べ猫が来ていたので、一緒に火に当たっていると、猫は人間になり、鍋を出しなさいと言われた。言われた通りにすると、その中に薬のようなものを入れ、たちまちご馳走ができた。その後で、お金と若返るのとはどっちがいいかと聞くので、若返りたいと答えると若くしてくれた、と答えた。「その人はどこへ行ったか」と聞くので、「もう遠くへ行ったので追い着けない」と答えると、金持ちは後悔した。悪いことをすると祝福もいただけない。
全体の記録時間数 3:30
物語の時間数 3:22
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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