動物愛(シマグチ)

概要

昔、ある所に兄と弟が暮らしていた。二人の家は貧しく、その上、両親に早くに死に別れて着る物もなければ食べる物にさえ事欠く有様だった。二人は毎日、山へ行き、薪を取ってきてそれを売って暮らしていた。ある日、山で薪を拾っていると、ヤマガミガマ(すっぽん)がいたので、それを拾って家へ帰った。するとこのすっぽんが「ンマノカオカオ・オヤノカオカオ・オリツシッシ(母に孝行、父に孝行、さあ行こう)」と話をした。兄弟二人は不思議に思い、弟はすっぽんを持って、人が大勢集まっている所へ行き、「すっぽんが話をする」と言いふらした。みんなは嘲り笑い相手にしない。弟が「もし話をしたら金を恵んでくれるか」と言うと、みんなは約束する。弟がすっぽんにしゃべるように命ずると、すっぽんは「ンマノカオカオ・オヤノカオカオ・オリツシッシ」と言った。みんなは驚いて、約束どおり料金を払ったので、弟は瞬く間に大金持ちになった。弟は喜んで家に帰り、兄にそのことを話すと、兄はそれでは今度は自分が行ってくると言って出かけ、人々を集めて実演させようとするが、すっぽんは何も話さない。兄は怒ってすっぽんを殺してしまった。弟はすっぽんを持ち帰り、丁寧に葬った。するとそこから竹の子が芽を出し、見る見る伸びてやがて天に届いた。弟がその竹を揺すると、天から米粒がサラサラと音を立てて落ちてきた。弟はむしろを敷いて米粒を集め、米蔵を作った。兄が真似て竹を揺すると汚水が流れてきたので大変困ってしまい、弟に助けを求めたという。

再生時間:4:50

民話詳細DATA

レコード番号 47O234613
CD番号 47O23C240
決定題名 動物愛(シマグチ)
話者がつけた題名 ヤマガミガマのユガタイ
話者名 佐和田カニ
話者名かな さわだかに
生年月日 19001210
性別
出身地 伊良部村佐和田
記録日 19760325
記録者の所属組織 沖縄国際大学口承研
元テープ番号 伊良部T01B06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 伊良部郷土誌P237
キーワード 兄と弟,貧しい,両親に早くに死に別れた,山,薪,ヤマガミガマ,すっぽんが話をする,大金持ち,すっぽんを殺した,丁寧に葬った,竹の子,天に届いた,天から米粒,むしろ,米蔵,竹を揺すると汚水
梗概(こうがい) 昔、ある所に兄と弟が暮らしていた。二人の家は貧しく、その上、両親に早くに死に別れて着る物もなければ食べる物にさえ事欠く有様だった。二人は毎日、山へ行き、薪を取ってきてそれを売って暮らしていた。ある日、山で薪を拾っていると、ヤマガミガマ(すっぽん)がいたので、それを拾って家へ帰った。するとこのすっぽんが「ンマノカオカオ・オヤノカオカオ・オリツシッシ(母に孝行、父に孝行、さあ行こう)」と話をした。兄弟二人は不思議に思い、弟はすっぽんを持って、人が大勢集まっている所へ行き、「すっぽんが話をする」と言いふらした。みんなは嘲り笑い相手にしない。弟が「もし話をしたら金を恵んでくれるか」と言うと、みんなは約束する。弟がすっぽんにしゃべるように命ずると、すっぽんは「ンマノカオカオ・オヤノカオカオ・オリツシッシ」と言った。みんなは驚いて、約束どおり料金を払ったので、弟は瞬く間に大金持ちになった。弟は喜んで家に帰り、兄にそのことを話すと、兄はそれでは今度は自分が行ってくると言って出かけ、人々を集めて実演させようとするが、すっぽんは何も話さない。兄は怒ってすっぽんを殺してしまった。弟はすっぽんを持ち帰り、丁寧に葬った。するとそこから竹の子が芽を出し、見る見る伸びてやがて天に届いた。弟がその竹を揺すると、天から米粒がサラサラと音を立てて落ちてきた。弟はむしろを敷いて米粒を集め、米蔵を作った。兄が真似て竹を揺すると汚水が流れてきたので大変困ってしまい、弟に助けを求めたという。
全体の記録時間数 5:00
物語の時間数 4:50
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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