
昔、八つになる子供が友達同士遊んでいると、そこを通り掛った神様が、「あの子は今年までの運命だ。気の毒に」と言う。この話を聞いた八つの子供は、急いで家へ帰ると父親にそのことを話した。父親は大変心配して、大急ぎで神たちの後を追い、やっとのことで荷物を担いでいる若い神様に追い付いた。父親が救いを求めると、若い神様は、「私の言うことを守れるのであれば、神様たちに相談してあげよう」と言い、「白い毛の山羊をつぶして料理し、その料理を持って早馬に乗り、神様の後を追いなさい」と言う。父親は言われたとおり早馬に乗って、神様達が一休みしている何番目かの山へ行った。そして雑談に興じている神たちに山羊のご馳走を差し出した。みんなは喜んで食べ、食べ終わると再び出発しようとした。その時、若い神様が、「このご馳走は、先ほど運定めをした子の父親がわざわざ持って来てくれたものだ。御礼に子供の命を延ばして長生きさせて欲しい」と意見を述べた。すると命の役の神様が、「帳簿には八歳とあるので、その上に十の字を入れて十八にしてはどうか」と言った。若い神様は、それでも早過ぎるので、八の上に十を置き、更にその上に八を置いて八十八歳にしてはどうか、と提案した。他の神様たちも同意して、子供の寿命は八十八歳になった。父親は大変喜んで、「神様から授かった命だから、八十八歳まで生き延びたら、その年の旧暦の八月八日には神様に祈願して盛大にお祝いしなさい」と言い残し、その後、米寿の祝いが盛大に行なわれるようになった。
| レコード番号 | 47O234604 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C240 |
| 決定題名 | 米寿(八十八歳)の由来(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | 米寿のユガタイ |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19760325 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T01A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 伊良部郷土誌P229 |
| キーワード | 八つになる子供,神様,今年までの運命だ,父親,若い神様,白い毛の山羊,早馬,運定め,御礼,子供の命を延ばして長生きさせて欲しい,帳簿,八歳,上に十の字を入れて十八,八の上に十,八十八歳,旧暦の八月八日,祈願,米寿の祝い |
| 梗概(こうがい) | 昔、八つになる子供が友達同士遊んでいると、そこを通り掛った神様が、「あの子は今年までの運命だ。気の毒に」と言う。この話を聞いた八つの子供は、急いで家へ帰ると父親にそのことを話した。父親は大変心配して、大急ぎで神たちの後を追い、やっとのことで荷物を担いでいる若い神様に追い付いた。父親が救いを求めると、若い神様は、「私の言うことを守れるのであれば、神様たちに相談してあげよう」と言い、「白い毛の山羊をつぶして料理し、その料理を持って早馬に乗り、神様の後を追いなさい」と言う。父親は言われたとおり早馬に乗って、神様達が一休みしている何番目かの山へ行った。そして雑談に興じている神たちに山羊のご馳走を差し出した。みんなは喜んで食べ、食べ終わると再び出発しようとした。その時、若い神様が、「このご馳走は、先ほど運定めをした子の父親がわざわざ持って来てくれたものだ。御礼に子供の命を延ばして長生きさせて欲しい」と意見を述べた。すると命の役の神様が、「帳簿には八歳とあるので、その上に十の字を入れて十八にしてはどうか」と言った。若い神様は、それでも早過ぎるので、八の上に十を置き、更にその上に八を置いて八十八歳にしてはどうか、と提案した。他の神様たちも同意して、子供の寿命は八十八歳になった。父親は大変喜んで、「神様から授かった命だから、八十八歳まで生き延びたら、その年の旧暦の八月八日には神様に祈願して盛大にお祝いしなさい」と言い残し、その後、米寿の祝いが盛大に行なわれるようになった。 |
| 全体の記録時間数 | 4:26 |
| 物語の時間数 | 4:08 |
| 言語識別 | 方言) |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |