
継母が継子に穴を掘るよう言いつける。継子は言いつけられたとおり、毎日穴を掘っていたが、ある晩、亡くなった母親が白鳥になって現れ、「穴はお前を埋めるためだから、縦に掘ったら次は横に掘るように」と言う。継子は、翌日から白鳥に言われたとおり、縦、横に掘っていった。穴が継子の丈ほどの深さになると、継母は継子を穴に突き落とし、上から土砂を覆い被せた。継子は白鳥に教えられたとおり横穴に入って助かる。継母は怒って、今度は焼き捨てようと、屋根に登らせ四角から火を放とうと企んでいると、その夜また白鳥が現れて、「屋根に上がる時は傘を2本持ちなさい。そして火が燃え始めたら、傘を開いて舞い上がりなさい」と言った。火が燃え始めたので、継子は傘を開き舞い上がり、落ちた所は稲の稔った田んぼの中だった。その田んぼの側で寝ていると、また白鳥が現れて、「この稲はお前のものだ。刈り取って米にして不自由なく暮らしなさい」と言って消えた。継子は金持ちになり、幸せに暮らしていた。その頃、父親は旅先から帰って見ると、家は変わり果て、子供がいないことに気づいた。子供はどこへ行ったか、と聞くと、継母は、「家を出て、いくら探しても行方がわからない」と嘘をつく。父親は悲しみの余り、盲になってしまった。盲の父親と継母の暮らしはだんだん苦しくなり、二人は方々を回って物乞いをするようになった。そしてある日、金持ちになってお店を営んでいる継子の所にやって来る。継子は一見して、彼らが実の親と継母であることに気づき、沢山の米を与える。二人は再び、継子の所へやって来て、「息子ではないか」と確かめる。継子は、「お陰で幸せになった」と礼を言う。その時、父親の目は見えるようになり、継母は悪事を働いてきた罰として、山羊になってしまった。息子は父親と幸せに暮らし、山羊も大事に飼ったそうだ。
| レコード番号 | 47O234601 |
|---|---|
| CD番号 | 47O23C240 |
| 決定題名 | 継子と継母(シマグチ) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 佐和田カニ |
| 話者名かな | さわだかに |
| 生年月日 | 19001210 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 伊良部村佐和田 |
| 記録日 | 19760325 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄国際大学口承研 |
| 元テープ番号 | 伊良部T01A01 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | 父親から |
| 文字化資料 | 伊良部郷土誌P225 |
| キーワード | - |
| 梗概(こうがい) | 継母が継子に穴を掘るよう言いつける。継子は言いつけられたとおり、毎日穴を掘っていたが、ある晩、亡くなった母親が白鳥になって現れ、「穴はお前を埋めるためだから、縦に掘ったら次は横に掘るように」と言う。継子は、翌日から白鳥に言われたとおり、縦、横に掘っていった。穴が継子の丈ほどの深さになると、継母は継子を穴に突き落とし、上から土砂を覆い被せた。継子は白鳥に教えられたとおり横穴に入って助かる。継母は怒って、今度は焼き捨てようと、屋根に登らせ四角から火を放とうと企んでいると、その夜また白鳥が現れて、「屋根に上がる時は傘を2本持ちなさい。そして火が燃え始めたら、傘を開いて舞い上がりなさい」と言った。火が燃え始めたので、継子は傘を開き舞い上がり、落ちた所は稲の稔った田んぼの中だった。その田んぼの側で寝ていると、また白鳥が現れて、「この稲はお前のものだ。刈り取って米にして不自由なく暮らしなさい」と言って消えた。継子は金持ちになり、幸せに暮らしていた。その頃、父親は旅先から帰って見ると、家は変わり果て、子供がいないことに気づいた。子供はどこへ行ったか、と聞くと、継母は、「家を出て、いくら探しても行方がわからない」と嘘をつく。父親は悲しみの余り、盲になってしまった。盲の父親と継母の暮らしはだんだん苦しくなり、二人は方々を回って物乞いをするようになった。そしてある日、金持ちになってお店を営んでいる継子の所にやって来る。継子は一見して、彼らが実の親と継母であることに気づき、沢山の米を与える。二人は再び、継子の所へやって来て、「息子ではないか」と確かめる。継子は、「お陰で幸せになった」と礼を言う。その時、父親の目は見えるようになり、継母は悪事を働いてきた罰として、山羊になってしまった。息子は父親と幸せに暮らし、山羊も大事に飼ったそうだ。 |
| 全体の記録時間数 | 6:19 |
| 物語の時間数 | 5:55 |
| 言語識別 | 方言 |
| 音源の質 | 〇 |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |