
アカハチの時代に波照間の一番の大将で政治を握っていたのは美底獅子嘉(みしゅくし か)で、美底獅子嘉(みしゅくし か)の城は、こっちの名刀を作った成屋(なりや)鍛冶工(か さ ぐ)の近くにあるんです。この島に若いときおったアカハチが、首里王に反抗するようになると、美底獅子嘉(みしゅくししか)は首里と石垣の四箇の長田大主に味方することを決めたから、アカハチの敵になったわけさ。それでこのアカハチは部下に、「美底獅子嘉(みしゅくし か)は長田大主が言うたと言えば、舟に乗るから、舟に乗せて連れてきて途中で海で切り落とせ。」と命令したから、部下の誰か分からんが、美底獅子嘉(みしゅくし か)を長田大主の命令だと言うて誘うてその舟に乗せた。小浜島の今のヤマハの作ったところの東にビルマ崎というのがあるさ。そのビルマ崎の辺の近くで殺して海に投げたんです。そのとき、美底獅子嘉(みしゅくし か)の首を斬った刀は、皮肉なことに成屋(なりや)鍛冶工(か さ ぐ)の名刀なんですよ。そのとき、この島では美底獅子嘉(みしゅくし か)の死体を総動員して探したというんです。そしたら、小浜のビルマ崎のところに行くと、無風状態なのに木の枝がね、こうぶらぶら動いたもんだから、「これは不思議だ。」と行って見たら、その木の下に死体はあったから、そこから拾ってきて葬ったというんです。また頭だけは古見に流れ着いたと。だから、西表の古見には美底獅子嘉(みしゅくし か)の拝所があるというよ。しかし、アカハチが平定された後には王様は美底獅子嘉殿(みしゅくし か どん)の名誉を讃え、美底獅子嘉殿(みしゅくし か どん)の三人の子どもにこの島を統制させるために、長男を富嘉部落のヤグラユンチュ、次男は南部落でアラントユンチュ、三男は前部落のカイシムルユンチュと各部落の大将にして名石の方は女の方で名前は私は知らないがこれはあっちの名石部落の司のお家に聞けば分かると思います。つまり、この島には五箇所の部落があるから、その五箇所の部落の大将に配置したわけだ。また、そのときに宗教の力でもってこの島を治安するために拝所まで作らすわけ。
| レコード番号 | 47O201423 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C071 |
| 決定題名 | ミシュクシカ殿(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 勝連文雄 |
| 話者名かな | かつれんふみお |
| 生年月日 | 19170518 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町波照間 |
| 記録日 | 19960318 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字波照間T33B04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | オヤケ赤蜂,ナリヤカサグの刀 |
| 梗概(こうがい) | アカハチの時代に波照間の一番の大将で政治を握っていたのは美底獅子嘉(みしゅくし か)で、美底獅子嘉(みしゅくし か)の城は、こっちの名刀を作った成屋(なりや)鍛冶工(か さ ぐ)の近くにあるんです。この島に若いときおったアカハチが、首里王に反抗するようになると、美底獅子嘉(みしゅくししか)は首里と石垣の四箇の長田大主に味方することを決めたから、アカハチの敵になったわけさ。それでこのアカハチは部下に、「美底獅子嘉(みしゅくし か)は長田大主が言うたと言えば、舟に乗るから、舟に乗せて連れてきて途中で海で切り落とせ。」と命令したから、部下の誰か分からんが、美底獅子嘉(みしゅくし か)を長田大主の命令だと言うて誘うてその舟に乗せた。小浜島の今のヤマハの作ったところの東にビルマ崎というのがあるさ。そのビルマ崎の辺の近くで殺して海に投げたんです。そのとき、美底獅子嘉(みしゅくし か)の首を斬った刀は、皮肉なことに成屋(なりや)鍛冶工(か さ ぐ)の名刀なんですよ。そのとき、この島では美底獅子嘉(みしゅくし か)の死体を総動員して探したというんです。そしたら、小浜のビルマ崎のところに行くと、無風状態なのに木の枝がね、こうぶらぶら動いたもんだから、「これは不思議だ。」と行って見たら、その木の下に死体はあったから、そこから拾ってきて葬ったというんです。また頭だけは古見に流れ着いたと。だから、西表の古見には美底獅子嘉(みしゅくし か)の拝所があるというよ。しかし、アカハチが平定された後には王様は美底獅子嘉殿(みしゅくし か どん)の名誉を讃え、美底獅子嘉殿(みしゅくし か どん)の三人の子どもにこの島を統制させるために、長男を富嘉部落のヤグラユンチュ、次男は南部落でアラントユンチュ、三男は前部落のカイシムルユンチュと各部落の大将にして名石の方は女の方で名前は私は知らないがこれはあっちの名石部落の司のお家に聞けば分かると思います。つまり、この島には五箇所の部落があるから、その五箇所の部落の大将に配置したわけだ。また、そのときに宗教の力でもってこの島を治安するために拝所まで作らすわけ。 |
| 全体の記録時間数 | 0:00 |
| 物語の時間数 | 0:00 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | × |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |