火の神昇天(共通語)

概要

 ある日この辺りの大工さんが家に帰って見たら女の子が泣いておるから、その女の子に聞いてみると、それは火玉だったと。「私はね、本当人間じゃなくて火玉で、天からそこの家に火起こして来なさいと言われて来たけど、どうしも火が付かない。今日は天に上がって戻る日だけれど、今日中に火も付けられないから帰れなくて泣いているんです。」って言うから、その大工さんは、「今日ね、あんたに小さな小屋を作ってねあれに火付けるから、あんたはその煙に上がりなさい。」と言って、とても親切に小さな家を建ててね、火を付けたら、その煙に乗って火玉は帰って行ったって。そのときに、火玉が、「小父さん、ありがとう。あんたの仕事何んですか。」と聞くから、「私は大工よ。」と言ったらね、「じゃあね、小父さんが大工をして造ったの家の天井の裏に天官賜福紫黴鑾駕と書いて置いたらあんたの作る家だけは絶対間違いごとがない。」と言ったらしいよ。だから、その頃から大工さんは新築の家にね、「天官賜福紫黴鑾駕」と書くようになったと言うんです。私のお父さんも波照間の大工仕事してたけど、みんなあれ書いているのよ。

再生時間:2:35

民話詳細DATA

レコード番号 47O201414
CD番号 47O20C071
決定題名 火の神昇天(共通語)
話者がつけた題名
話者名 保多盛ヨシ
話者名かな ほたもりよし
生年月日 19200915
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間
記録日 19960319
記録者の所属組織 竹富町口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T34B11
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 大工,天官賜福紫薇らん駕
梗概(こうがい)  ある日この辺りの大工さんが家に帰って見たら女の子が泣いておるから、その女の子に聞いてみると、それは火玉だったと。「私はね、本当人間じゃなくて火玉で、天からそこの家に火起こして来なさいと言われて来たけど、どうしも火が付かない。今日は天に上がって戻る日だけれど、今日中に火も付けられないから帰れなくて泣いているんです。」って言うから、その大工さんは、「今日ね、あんたに小さな小屋を作ってねあれに火付けるから、あんたはその煙に上がりなさい。」と言って、とても親切に小さな家を建ててね、火を付けたら、その煙に乗って火玉は帰って行ったって。そのときに、火玉が、「小父さん、ありがとう。あんたの仕事何んですか。」と聞くから、「私は大工よ。」と言ったらね、「じゃあね、小父さんが大工をして造ったの家の天井の裏に天官賜福紫黴鑾駕と書いて置いたらあんたの作る家だけは絶対間違いごとがない。」と言ったらしいよ。だから、その頃から大工さんは新築の家にね、「天官賜福紫黴鑾駕」と書くようになったと言うんです。私のお父さんも波照間の大工仕事してたけど、みんなあれ書いているのよ。
全体の記録時間数 3:02
物語の時間数 2:35
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP