
昔の戦国時代親盛(うやまし)アカダナは波照間の武士で、小浜の武士の大嵩小三郎(こざぶろう)と二人で与那国に行って与那国の人を一方的に首斬ってたたき殺したって。そのとき生き残った人は、斬られて血を被って死んでいる首を持ってきて、血を自分の首につけて死んだふりして生きておったらしいよ。その後でこの島に帰ってきた親盛(うやまし)アカダナが夜漁(いざり)に行ったらね、夜中に水平線の方から青い火がこんなに立ってこの島に来るって。だから、親盛(うやまし)アカダナは、「これはもう私が与那国でやった仇取りにくるだろう。」と自分の村に逃げてきたらね、まだ前部落の御願お所で昔は縄をなったりして部落の若い者とかはみんな夜なべをするのに一つの小屋にいっぱい集まっておって仕事をやっていたらしいよ。親盛(うやまし)アカダナは、与那国の幽霊が自分を征伐して来ると分かってるから自分の家にはね、魚を捕る網をこんな囲いして置いて、自分は夜なべところに行ったら魚にまき塩をして塩漬けにする大きな盥があったから、自分はその盥の中に入ってね、盥の周りは自分の網で囲んでおいて、もし自分を斬りにきたら、自分も刀で斬ろうと待ち構えていたんです。そうやっていたら、与那国から来た幽霊は、その宿にやって来るとそこにおった女も男もみんな目玉を抜いて死なしたらしいよ。だけど、塩漬けの大きな盥に隠れていた親盛(うやまし)アカダナはね、一人だけ助かったらしいよ。それから前部落にはね、誰一人いないらしいよね。だから前部落には人がいなくなったから、前部落の土地はもう親盛(おやもり)がもう管理当地になってる。今ね、御願の東にはあの時あっちで死んだ人の骨がいっぱいで、それから後、今の前部落何もないところだったが、ジッチ村と南部落の部落の人がね、水を求めたり、白蟻とか追っ払うためにまた今の前部落に移転してきておるらしいよ。だからね、前部落の御願の拝みはね、親盛(うやまし)アカダナの家が家元になっている。また、私の爺さんなんか話ではね、このとき小浜の武士の大嵩小三郎(こざぶろう)も与那国の人を大勢殺したから、このときのことを歌った小浜節っていうのを歌うと与那国の霊が祟って罰されるって言っていたさ。
| レコード番号 | 47O201405 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C070 |
| 決定題名 | 大力ウヤマシアカダナ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 保多盛ヨシ |
| 話者名かな | ほたもりよし |
| 生年月日 | 19200915 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町波照間 |
| 記録日 | 19960319 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字波照間T34B02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 与那国征伐,幽霊,網 |
| 梗概(こうがい) | 昔の戦国時代親盛(うやまし)アカダナは波照間の武士で、小浜の武士の大嵩小三郎(こざぶろう)と二人で与那国に行って与那国の人を一方的に首斬ってたたき殺したって。そのとき生き残った人は、斬られて血を被って死んでいる首を持ってきて、血を自分の首につけて死んだふりして生きておったらしいよ。その後でこの島に帰ってきた親盛(うやまし)アカダナが夜漁(いざり)に行ったらね、夜中に水平線の方から青い火がこんなに立ってこの島に来るって。だから、親盛(うやまし)アカダナは、「これはもう私が与那国でやった仇取りにくるだろう。」と自分の村に逃げてきたらね、まだ前部落の御願お所で昔は縄をなったりして部落の若い者とかはみんな夜なべをするのに一つの小屋にいっぱい集まっておって仕事をやっていたらしいよ。親盛(うやまし)アカダナは、与那国の幽霊が自分を征伐して来ると分かってるから自分の家にはね、魚を捕る網をこんな囲いして置いて、自分は夜なべところに行ったら魚にまき塩をして塩漬けにする大きな盥があったから、自分はその盥の中に入ってね、盥の周りは自分の網で囲んでおいて、もし自分を斬りにきたら、自分も刀で斬ろうと待ち構えていたんです。そうやっていたら、与那国から来た幽霊は、その宿にやって来るとそこにおった女も男もみんな目玉を抜いて死なしたらしいよ。だけど、塩漬けの大きな盥に隠れていた親盛(うやまし)アカダナはね、一人だけ助かったらしいよ。それから前部落にはね、誰一人いないらしいよね。だから前部落には人がいなくなったから、前部落の土地はもう親盛(おやもり)がもう管理当地になってる。今ね、御願の東にはあの時あっちで死んだ人の骨がいっぱいで、それから後、今の前部落何もないところだったが、ジッチ村と南部落の部落の人がね、水を求めたり、白蟻とか追っ払うためにまた今の前部落に移転してきておるらしいよ。だからね、前部落の御願の拝みはね、親盛(うやまし)アカダナの家が家元になっている。また、私の爺さんなんか話ではね、このとき小浜の武士の大嵩小三郎(こざぶろう)も与那国の人を大勢殺したから、このときのことを歌った小浜節っていうのを歌うと与那国の霊が祟って罰されるって言っていたさ。 |
| 全体の記録時間数 | 7:24 |
| 物語の時間数 | 7:24 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | △ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |