波照間の新生(共通語)

概要

波照間に新生の墓がある。昔、波照間の人は獣と同じように体中、毛がいっぱいで、道徳心がなかったが、繁殖力が旺盛でどんどん人間が増えていった。それで神様がこれではいけないと油雨を降らして人を殺してやろうとした。いよいよ油雨が降ってきたとき、神様は心優しい二人に男女を鍋を被せることによって助けた。二人とも青年になってお互いのことを意識するようになったが、子供を作るすべを知らなかった。始めは鼻の穴、次は脇の下といろいろ試してみるうちに子供ができた。最初二人は「みしゅく」という海岸端の岩の湧水の出る所で生活を始めた。すると「ショウギョ」という猛毒を持つ美しい魚を最初に生んだ。これではいけないと次に畑に片屋根の家を造りそこに住むと生まれたのがむかでの子供であった。どうしてそうなるのだろうかと二人でしくしく泣いて夜空を見上げていると四角になった星が見えた。その星を見て、四つ角のある家を造ろうと考え、上に茅を被せてきれいな四角の家を造る。するとそこで初めて人間の子供が生まれた。その子孫が波照間の人間である。現在もその新生の墓がある。

再生時間:9:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O201036
CD番号 47O20C053
決定題名 波照間の新生(共通語)
話者がつけた題名
話者名 登野城寛宏
話者名かな とのしろかんこう
生年月日 19050215
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間富嘉部落
記録日 19750808
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T74A03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 油雨,鍋,男女,家,魚,むかで
梗概(こうがい) 波照間に新生の墓がある。昔、波照間の人は獣と同じように体中、毛がいっぱいで、道徳心がなかったが、繁殖力が旺盛でどんどん人間が増えていった。それで神様がこれではいけないと油雨を降らして人を殺してやろうとした。いよいよ油雨が降ってきたとき、神様は心優しい二人に男女を鍋を被せることによって助けた。二人とも青年になってお互いのことを意識するようになったが、子供を作るすべを知らなかった。始めは鼻の穴、次は脇の下といろいろ試してみるうちに子供ができた。最初二人は「みしゅく」という海岸端の岩の湧水の出る所で生活を始めた。すると「ショウギョ」という猛毒を持つ美しい魚を最初に生んだ。これではいけないと次に畑に片屋根の家を造りそこに住むと生まれたのがむかでの子供であった。どうしてそうなるのだろうかと二人でしくしく泣いて夜空を見上げていると四角になった星が見えた。その星を見て、四つ角のある家を造ろうと考え、上に茅を被せてきれいな四角の家を造る。するとそこで初めて人間の子供が生まれた。その子孫が波照間の人間である。現在もその新生の墓がある。
全体の記録時間数 9:08
物語の時間数 9:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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