大歳の客(方言)

おおとしのきゃく

概要

昔、旅人がある田舎に行って大晦日の晩宿を求めようと最初金持ちの家へ行くと「今晩は大晦日なのでよその家に行ってくれ」と断られる。貧しい茅葺きの家の下でお爺さんとお婆さんが御馳走もなく囲炉裏の下で正月を迎えようとしていた。その旅人は貧しいお爺さんとお婆さんに宿を請う。最初「貧しくて何もない所なので」と断るが、旅人がそれでもいいからと頼んだので承諾する。そして一緒に話をしながらその晩を過ごし、旅人は土産として片目の開いていない鳥の絵とお爺さんお婆さんの一番希望する若返りの薬を上げる。そして「明日風呂にはいるときこの薬を入れて浴びると若返る」というので正月の朝にその通りにすると若返った。新年の挨拶で家々を回り評判になり、隣の金持ちがその若返りの薬をもらった人を探してきて薬をもらい、家族皆それで浴びると、牛、猫、馬、鶏の家畜になった。そしてその家畜は若返った爺さんと婆さんの物になり、又、土産にもらった鶏の絵が評判になり、その見物料でものすごい金持ちになった。

再生時間:8:23

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民話詳細DATA

レコード番号 47O201023
CD番号 47O20C052
決定題名 大歳の客(方言)
話者がつけた題名
話者名 勝連文雄
話者名かな かつれんふみお
生年月日 19180518
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町波照間南部落
記録日 19750808
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字波照間T73B03
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく) むがす
伝承事情
文字化資料
キーワード 旅人,大晦日,若返り
梗概(こうがい) 昔、旅人がある田舎に行って大晦日の晩宿を求めようと最初金持ちの家へ行くと「今晩は大晦日なのでよその家に行ってくれ」と断られる。貧しい茅葺きの家の下でお爺さんとお婆さんが御馳走もなく囲炉裏の下で正月を迎えようとしていた。その旅人は貧しいお爺さんとお婆さんに宿を請う。最初「貧しくて何もない所なので」と断るが、旅人がそれでもいいからと頼んだので承諾する。そして一緒に話をしながらその晩を過ごし、旅人は土産として片目の開いていない鳥の絵とお爺さんお婆さんの一番希望する若返りの薬を上げる。そして「明日風呂にはいるときこの薬を入れて浴びると若返る」というので正月の朝にその通りにすると若返った。新年の挨拶で家々を回り評判になり、隣の金持ちがその若返りの薬をもらった人を探してきて薬をもらい、家族皆それで浴びると、牛、猫、馬、鶏の家畜になった。そしてその家畜は若返った爺さんと婆さんの物になり、又、土産にもらった鶏の絵が評判になり、その見物料でものすごい金持ちになった。
全体の記録時間数 8:38
物語の時間数 8:23
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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