一番鶏由来(共通語)

概要

 昔、天から神様が人間を作ってみようと降りて来たと。神様が降りて来て人間を作って大層かわいがり、大層大切にしたと。それで人間をなんとかして優れたものにしようということを考えたそうだ。初めに青鳩、それから白鷺、それから鶏を捕えて連れて来てから、「お前たちの鳴き声がきれいなら、人間よりも大切にしよう。」と。そして、青鳩に、「まず、鳴いてみなさい。」と鳴かせると、「オーオオ、オー、ウオータトー、ウオーオオ、ウオーオオ、オーオオ、ウオーオオー、ウオー、ウオー。」と鳴いたそうだ。すると、「ああ、お前の鳴き声は、あまりにも淋しい。これでは何もならない。お前の鳴き方は役に立たない。」とすぐに灰をつかんで青鳩の目にすりつけたので、鳩さんは物が見えなくなり目がはれて赤くなってしまった。それで青鳩は、真昼間は目が見えないからは、物が見える朝と夕方の時だけに食べ物を探して食べて、苦労しているそうだよ。また、その後、白鷺に鳴かせると、「グワア。」と鳴いたそうだ。「驚いて寝ている子供までみな起きてしまう。年寄りが休んでいたときなど、理由もなく驚かされてしまうからお前の鳴き声はだめだ。」と。その後で鶏を鳴かせたって。そしたら鶏は上手に鳴いたそうだ。「お前は、早く寝て、朝夜明け前の午前三時に起き、早くご飯炊け、ご飯炊けと一回鳴け。二回目に鳴く時は、夜が明けますよと鳴け。五時になったら、早く食事をして畑へとんで出なさいと鳴け。」と言ったので、人間は一回目の鶏の鳴き声で起き、二回目の鳴き声でご飯を食べ、二回目のその鳴き声で畑へ行くようになったそうだ。

再生時間:3:13

民話詳細DATA

レコード番号 47O202050
CD番号 47O20C109
決定題名 一番鶏由来(共通語)
話者がつけた題名
話者名 大久真徳
話者名かな だいくしんとく
生年月日 18941018
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町小浜
記録日 19760804
記録者の所属組織 沖縄県口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字小浜T30A07
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 11
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 青鳩,シンタカー,鶏
梗概(こうがい)  昔、天から神様が人間を作ってみようと降りて来たと。神様が降りて来て人間を作って大層かわいがり、大層大切にしたと。それで人間をなんとかして優れたものにしようということを考えたそうだ。初めに青鳩、それから白鷺、それから鶏を捕えて連れて来てから、「お前たちの鳴き声がきれいなら、人間よりも大切にしよう。」と。そして、青鳩に、「まず、鳴いてみなさい。」と鳴かせると、「オーオオ、オー、ウオータトー、ウオーオオ、ウオーオオ、オーオオ、ウオーオオー、ウオー、ウオー。」と鳴いたそうだ。すると、「ああ、お前の鳴き声は、あまりにも淋しい。これでは何もならない。お前の鳴き方は役に立たない。」とすぐに灰をつかんで青鳩の目にすりつけたので、鳩さんは物が見えなくなり目がはれて赤くなってしまった。それで青鳩は、真昼間は目が見えないからは、物が見える朝と夕方の時だけに食べ物を探して食べて、苦労しているそうだよ。また、その後、白鷺に鳴かせると、「グワア。」と鳴いたそうだ。「驚いて寝ている子供までみな起きてしまう。年寄りが休んでいたときなど、理由もなく驚かされてしまうからお前の鳴き声はだめだ。」と。その後で鶏を鳴かせたって。そしたら鶏は上手に鳴いたそうだ。「お前は、早く寝て、朝夜明け前の午前三時に起き、早くご飯炊け、ご飯炊けと一回鳴け。二回目に鳴く時は、夜が明けますよと鳴け。五時になったら、早く食事をして畑へとんで出なさいと鳴け。」と言ったので、人間は一回目の鶏の鳴き声で起き、二回目の鳴き声でご飯を食べ、二回目のその鳴き声で畑へ行くようになったそうだ。
全体の記録時間数 3:39
物語の時間数 3:13
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

トップに戻る

TOP