
人間はまた体が小さく、一日中働くとなかなか体力が続かないから、神様が大きい動物を連れて来て、人間に仕えさせなかったら、人間の体が持たず死んでしまったらどうしょうかと思っていると、大変大きな牛がいたので、「ここへ来い。」と、連れて来て、「お前は、人間を手伝え。」と言うと、「あなたはあきれた方だ、俺は牛だから人間を食ってしまうよ。」と言ったそうだ。だから神様は、「食べてしまう。なんだって。」と牛の八本の前歯をポンと折ってしまった。それから牛は前歯がなくなったそうだ。「どうだい、これからは人間に使われるか、使われないか。」と言っても、牛は、「いやだ。」というから、神様は、「使われないなら、二本の歯もポンと折ってしまうぞ。」と言ったので、残った二本の歯までもなくなったら、物も食えず死んでしまうから、「はい、使われます。」「よろしい。」と牛は人間に使われるようになったそうだ。今度は、神様は馬に言ったそうだ。「馬は人に乗せて、荷物を運搬するときも、お前が運べ。」というと馬は、「ああ、たかが人間に使われるくらいなら、俺は人間を突いて殺すよ。」と言ったので、すぐさま、神様が馬の角を折って捨てたので、それから、馬は角がなくなったそうだ。それから、「どうだい。」と言うと神様が言うと、今度は、「角がないなら人間を蹴ってやろう。」と馬が言ったと。「お前が蹴るなら、お前の足を鉈で切ってしまおう。」と両足に切りつけたので、その傷跡は今でも馬の足に残っている。「どうだい。それでも人間に乗られないのか。乗せるのか。乗せないなら全部切ろう。」と言ったので、馬はびっくりして、「足を切られたら歩けないし、死んでしまう。そんなら切られるよりは人間を乗せてやる。」と言って、馬も人間を手伝うようになったそうだ。それから、牛と馬が手伝うようになったので、人間は体は楽になり丈夫になった。だけど、人間が牛と馬をあんまり、酷使しているときに言葉を言わせると、「ああ、今日は疲れた。くたびれたので寝る。今日はおなかが痛む。」と言って、何でもないときでも、「おなかが痛む。」と言うので、牛と馬を使えなくなってしまったので、神様は、すぐに、牛と馬の言葉を止めたそうだ。馬と牛は、そのまま言葉は止まったから、言葉を言わなくなった。それで、この話はこれでおしまい。
| レコード番号 | 47O202049 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C109 |
| 決定題名 | 牛の歯馬の角(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 大久真徳 |
| 話者名かな | だいくしんとく |
| 生年月日 | 18941018 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町小浜 |
| 記録日 | 19760804 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄県口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字小浜T30A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | - |
| キーワード | 人間に使われる |
| 梗概(こうがい) | 人間はまた体が小さく、一日中働くとなかなか体力が続かないから、神様が大きい動物を連れて来て、人間に仕えさせなかったら、人間の体が持たず死んでしまったらどうしょうかと思っていると、大変大きな牛がいたので、「ここへ来い。」と、連れて来て、「お前は、人間を手伝え。」と言うと、「あなたはあきれた方だ、俺は牛だから人間を食ってしまうよ。」と言ったそうだ。だから神様は、「食べてしまう。なんだって。」と牛の八本の前歯をポンと折ってしまった。それから牛は前歯がなくなったそうだ。「どうだい、これからは人間に使われるか、使われないか。」と言っても、牛は、「いやだ。」というから、神様は、「使われないなら、二本の歯もポンと折ってしまうぞ。」と言ったので、残った二本の歯までもなくなったら、物も食えず死んでしまうから、「はい、使われます。」「よろしい。」と牛は人間に使われるようになったそうだ。今度は、神様は馬に言ったそうだ。「馬は人に乗せて、荷物を運搬するときも、お前が運べ。」というと馬は、「ああ、たかが人間に使われるくらいなら、俺は人間を突いて殺すよ。」と言ったので、すぐさま、神様が馬の角を折って捨てたので、それから、馬は角がなくなったそうだ。それから、「どうだい。」と言うと神様が言うと、今度は、「角がないなら人間を蹴ってやろう。」と馬が言ったと。「お前が蹴るなら、お前の足を鉈で切ってしまおう。」と両足に切りつけたので、その傷跡は今でも馬の足に残っている。「どうだい。それでも人間に乗られないのか。乗せるのか。乗せないなら全部切ろう。」と言ったので、馬はびっくりして、「足を切られたら歩けないし、死んでしまう。そんなら切られるよりは人間を乗せてやる。」と言って、馬も人間を手伝うようになったそうだ。それから、牛と馬が手伝うようになったので、人間は体は楽になり丈夫になった。だけど、人間が牛と馬をあんまり、酷使しているときに言葉を言わせると、「ああ、今日は疲れた。くたびれたので寝る。今日はおなかが痛む。」と言って、何でもないときでも、「おなかが痛む。」と言うので、牛と馬を使えなくなってしまったので、神様は、すぐに、牛と馬の言葉を止めたそうだ。馬と牛は、そのまま言葉は止まったから、言葉を言わなくなった。それで、この話はこれでおしまい。 |
| 全体の記録時間数 | 4:24 |
| 物語の時間数 | 4:21 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ◎ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |