天人女房(共通語)

概要

 天の群星(むりぶし)〔昴〕はもう六人の姉妹で、その一人の姉妹が天からある貧乏男の家に降りて来て、その男の後を追って行ったから、この男はもう大変な美女がやって来たので、「ああ、今日はどうしてこんなに美しい女が俺の後をついて来るのだろう。」思って歩いていると、この女は、「私はお前さんの嫁として来た。お前さんの妻になるために来た。」と言って、男といっしょになって暮らす間に、女の子、男の子を二、三人産んだのかどうか分からないが、それくらいの子供を産んで、その子供たちがだいたい小学生か、中学生ぐらいに成長したころ、姉が弟を子守りしていると、もう裏座に女の親の六人の姉妹が来て、機織りをして糸を紡いでいる。その夫の男の方がそうっと覗いて見ると、いつの間にか女たちが集まって機織りをしていたので、「不思議なことだ。どういうわけで今日は我が家にこういうことが起こるんだろうか。」と言うと、「お前さんは見たね。もうあなたが見たのでは仕方がない。」と言って、夫には何も言わずに子供たちに、「お母さんは天の神様で、天に舞い上がる飛び衣があるから、今日は天に帰るお父さんとりっぱに生活をして繁盛しなさい。」と子供たちに話して、そのお母さんは、神様だから飛び衣を着て天に飛んで行ったので、この子供たちは、飛んで帰る母を見て、「私のお母さんは、ああ、今日は神様になって天に飛んで行ってしまった。」と泣いていると、お父さんがやって来て、「なぜこんなに泣くのか。」と尋ねたので、「私たちのお母さんは、今日はこういうわけで飛んで帰って行きました。自分は神様だがお前たちを産むために下りて来ていたのだよと話されて、お父さんといっしょに暮らしなさいと言って帰りました。」と答えたので、この父親は、「ああまったく神様が俺を救おうと来たんだ。」と、それからはりっぱに子どもたちを育て豊かな生活をしたという。この話があります。

再生時間:2:06

民話詳細DATA

レコード番号 47O202000
CD番号 47O20C107
決定題名 天人女房(共通語)
話者がつけた題名
話者名 根原モウシ
話者名かな ねはらもうし
生年月日 19011012
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町小浜
記録日 19760805
記録者の所属組織 沖縄県口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字小浜T26A02
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 群星,六人姉妹,機織り
梗概(こうがい)  天の群星(むりぶし)〔昴〕はもう六人の姉妹で、その一人の姉妹が天からある貧乏男の家に降りて来て、その男の後を追って行ったから、この男はもう大変な美女がやって来たので、「ああ、今日はどうしてこんなに美しい女が俺の後をついて来るのだろう。」思って歩いていると、この女は、「私はお前さんの嫁として来た。お前さんの妻になるために来た。」と言って、男といっしょになって暮らす間に、女の子、男の子を二、三人産んだのかどうか分からないが、それくらいの子供を産んで、その子供たちがだいたい小学生か、中学生ぐらいに成長したころ、姉が弟を子守りしていると、もう裏座に女の親の六人の姉妹が来て、機織りをして糸を紡いでいる。その夫の男の方がそうっと覗いて見ると、いつの間にか女たちが集まって機織りをしていたので、「不思議なことだ。どういうわけで今日は我が家にこういうことが起こるんだろうか。」と言うと、「お前さんは見たね。もうあなたが見たのでは仕方がない。」と言って、夫には何も言わずに子供たちに、「お母さんは天の神様で、天に舞い上がる飛び衣があるから、今日は天に帰るお父さんとりっぱに生活をして繁盛しなさい。」と子供たちに話して、そのお母さんは、神様だから飛び衣を着て天に飛んで行ったので、この子供たちは、飛んで帰る母を見て、「私のお母さんは、ああ、今日は神様になって天に飛んで行ってしまった。」と泣いていると、お父さんがやって来て、「なぜこんなに泣くのか。」と尋ねたので、「私たちのお母さんは、今日はこういうわけで飛んで帰って行きました。自分は神様だがお前たちを産むために下りて来ていたのだよと話されて、お父さんといっしょに暮らしなさいと言って帰りました。」と答えたので、この父親は、「ああまったく神様が俺を救おうと来たんだ。」と、それからはりっぱに子どもたちを育て豊かな生活をしたという。この話があります。
全体の記録時間数 2:12
物語の時間数 2:06
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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