ユーガラサーの話(方言)

概要

 ある農夫が農作業のかたわら海へ行って漁などをして子どもと一緒に生活していた。ある晩、漁に出ると横から大勢の人々が、「よいとこさ、よいとこさ。」と掛け声をかけながら通って行った。不思議だなあと思い、漁を引きあげて来て、その「よいとこさ。」と掛け声をしているたくさんの人たちに、「何をしているのか。」と尋ねると、「竜宮の神様から、この大木をこの島におし上げて来いと、命令をうけて上げようとしているんだが、俺たちの力ではどうにもならない。どうか手を貸していっしょにこの大木を島の上にあげてくれないか。」と、頼んだ。その人はいっしょに手伝いをして、そして、ようやくその大木を島の上に押し上げたので、そこにいる人は、「ああ、どうもありがとう。」と言い、「ところで、一言お前さんにお礼の言葉として言うが、明日の晩、夕烏がこの村にやって来たら、あなたの家族は、家で臼を三回叩きなさい。その夕烏は風邪を持って来て撒き散らすが、臼を叩く音を聞くと、あなたの家庭には撒き散らさないから。」と、教えてくれた。翌日、夕烏が飛んで来て鳴いた。その人は三回臼を叩いたところ、その家庭には悪い病気は来なかったが、隣りは、全部悪い病気のために全員死んでしまったって。それが伝わり夕烏が来たら臼を三回打つ習慣になっている。もう一つは、また、「夕烏が来るとき、火の玉を吐くので、あなたの屋敷に竹を立てておきなさい。」と言ったので、竹を立てておくと、夕烏は別の家には全部火の玉を吐き、火事を起こして全部焼いてしまったが、その人の家だけは、竹を立てておいたので免(まぬ)がれたという昔話があるよ。

再生時間:2:47

民話詳細DATA

レコード番号 47O201947
CD番号 47O20C104
決定題名 ユーガラサーの話(方言)
話者がつけた題名
話者名 大嵩秀雄
話者名かな おおたけひでお
生年月日 19051123
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町小浜
記録日 19750808
記録者の所属組織 沖縄県口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字小浜T52A06
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 12
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料
キーワード 竜宮の神様,臼,風邪,烏
梗概(こうがい)  ある農夫が農作業のかたわら海へ行って漁などをして子どもと一緒に生活していた。ある晩、漁に出ると横から大勢の人々が、「よいとこさ、よいとこさ。」と掛け声をかけながら通って行った。不思議だなあと思い、漁を引きあげて来て、その「よいとこさ。」と掛け声をしているたくさんの人たちに、「何をしているのか。」と尋ねると、「竜宮の神様から、この大木をこの島におし上げて来いと、命令をうけて上げようとしているんだが、俺たちの力ではどうにもならない。どうか手を貸していっしょにこの大木を島の上にあげてくれないか。」と、頼んだ。その人はいっしょに手伝いをして、そして、ようやくその大木を島の上に押し上げたので、そこにいる人は、「ああ、どうもありがとう。」と言い、「ところで、一言お前さんにお礼の言葉として言うが、明日の晩、夕烏がこの村にやって来たら、あなたの家族は、家で臼を三回叩きなさい。その夕烏は風邪を持って来て撒き散らすが、臼を叩く音を聞くと、あなたの家庭には撒き散らさないから。」と、教えてくれた。翌日、夕烏が飛んで来て鳴いた。その人は三回臼を叩いたところ、その家庭には悪い病気は来なかったが、隣りは、全部悪い病気のために全員死んでしまったって。それが伝わり夕烏が来たら臼を三回打つ習慣になっている。もう一つは、また、「夕烏が来るとき、火の玉を吐くので、あなたの屋敷に竹を立てておきなさい。」と言ったので、竹を立てておくと、夕烏は別の家には全部火の玉を吐き、火事を起こして全部焼いてしまったが、その人の家だけは、竹を立てておいたので免(まぬ)がれたという昔話があるよ。
全体の記録時間数 3:13
物語の時間数 2:47
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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