南里村の話(方言)

概要

昔、何年前かわからないが、黒島の村のはずれ、海辺の近くに南里村というところがあった。その部落にはたくさんの家があったが、その中におじいさんとおばあさんと一人息子が暮らしているところがあった。当時3月3日には潮干狩りがあって、よその子供達と出かけたが、嵐にあって子供達が帰ってこない。皆が集まって話し合ったところ、おじいさんが「うちの子供が帰らないことがあろうか。村の人は、うちの子供だけが帰るということはありえない。帰ってくるならば皆一緒に帰るだろうし、帰ってこないならば、全員帰ってこないだろう。というが、よその子供達は3回草を取ったところの粟を食べているが、うちのこどもは7回草を取ったところの粟を毎日煮てあげていたのだから身体は丈夫に育っている。だから必ず帰ってくる。」と自信満々に言った。それから母親は毎日息子の着物を洗って「我が子よ、早く帰ってきなさい。お母さんが干した着物を早く帰ってきて着けなさい。」と東の方へ向けて干していた。するとその願いがかなったのだろうか、よその子供達は帰ってこなかったが、そこの子供だけは帰ってきたということです。

再生時間:2:00

民話詳細DATA

レコード番号 47O200702
CD番号 47O20C041
決定題名 南里村の話(方言)
話者がつけた題名
話者名 神山とみ
話者名かな かみやまとみ
生年月日 19190215
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字黒島
記録日 19750809
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字黒島T50A1
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 20
発句(ほっく) ムカシ
伝承事情
文字化資料
キーワード 一人息子,嵐,着物
梗概(こうがい) 昔、何年前かわからないが、黒島の村のはずれ、海辺の近くに南里村というところがあった。その部落にはたくさんの家があったが、その中におじいさんとおばあさんと一人息子が暮らしているところがあった。当時3月3日には潮干狩りがあって、よその子供達と出かけたが、嵐にあって子供達が帰ってこない。皆が集まって話し合ったところ、おじいさんが「うちの子供が帰らないことがあろうか。村の人は、うちの子供だけが帰るということはありえない。帰ってくるならば皆一緒に帰るだろうし、帰ってこないならば、全員帰ってこないだろう。というが、よその子供達は3回草を取ったところの粟を食べているが、うちのこどもは7回草を取ったところの粟を毎日煮てあげていたのだから身体は丈夫に育っている。だから必ず帰ってくる。」と自信満々に言った。それから母親は毎日息子の着物を洗って「我が子よ、早く帰ってきなさい。お母さんが干した着物を早く帰ってきて着けなさい。」と東の方へ向けて干していた。するとその願いがかなったのだろうか、よその子供達は帰ってこなかったが、そこの子供だけは帰ってきたということです。
全体の記録時間数 2:58
物語の時間数 2:00
言語識別 方言
音源の質
テープ番号
予備項目1

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