
ある家は自分でいろんなの全部作って食べて、幸福に暮らしていたって。奥さんは子供を授かって妊娠してからがよ、つわりしていたら麦のご飯が好きだからさ、奥さんは麦ご飯を欲しかったから麦ご飯を作って食べたって。麦は何回ついてもよ、皮が剥げないわけさ。だからよ、継子の方がね、泣いて涙が落ちて濡らしたからが、あれは皮全部とれて白米になったって話があるがよ。奥さんは必ず麦ご飯を欲しかって食べてるわけさ。だからよ、旦那さんはよ、「あんたはよ、いっぱい食べるのもあるのによ、なんで必ずこれを食べるか。」と言ってよ、「麦のご飯がおいしくない。自分はこれ食べない。」と怒ってよ、奥さんに、「早く出てけ。」って怒られて、奥さんはよ、あとは馬小屋の所に入って泣いていたっていうんだけども、後はよ、出ていくんだがよ、奥さんの後から蝶々なんかが後をついていったってよ。旦那さんは奥さん出て行っていないから、竹で作った箕(そーき)を作って売りに歩いたって。奥さんは、あれから子供が産まれたからさ、子供によ、「箕(そーき)持って売りにきたらよ、これがあなたのお父さんだから、必ず買いなさいよ。」子供に言っていたって。あれは何月何日か分からないど、奥さんが麦ご飯を炊いていたら、この旦那さんが来たからご飯を出したら、そのご飯を食べたって。奥さんは、「あんたはよ、この麦ご飯を食べきれないと言われたんだけどよ、今はこの麦ご飯を食べられるなあ。」と言ったらよ、あの時が思い出したか分からんさ。「ヒィ。」と言って、舌(びる)をね、歯で切って帰っていかれたからよ、奥さんは落ちていた舌(びる)を家の後ろに埋めてあったって。その舌(びる)を埋めてあったところから生えたのが茗荷(みょうが)になったとして、だから必ず茗荷(みょうが)は皮剥いてから食べるってよ。この話はこれだけだ。
| レコード番号 | 47O200560 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C033 |
| 決定題名 | しょうがの由来(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 鳩間ヒヤマ |
| 話者名かな | はとまひやま |
| 生年月日 | 19061020 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字鳩間 |
| 記録日 | 19960915 |
| 記録者の所属組織 | 竹富町口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字鳩間T122A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 12 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成9度卒業論文 鳩間島の民話 p51 |
| キーワード | 麦飯,ソーキ,舌 |
| 梗概(こうがい) | ある家は自分でいろんなの全部作って食べて、幸福に暮らしていたって。奥さんは子供を授かって妊娠してからがよ、つわりしていたら麦のご飯が好きだからさ、奥さんは麦ご飯を欲しかったから麦ご飯を作って食べたって。麦は何回ついてもよ、皮が剥げないわけさ。だからよ、継子の方がね、泣いて涙が落ちて濡らしたからが、あれは皮全部とれて白米になったって話があるがよ。奥さんは必ず麦ご飯を欲しかって食べてるわけさ。だからよ、旦那さんはよ、「あんたはよ、いっぱい食べるのもあるのによ、なんで必ずこれを食べるか。」と言ってよ、「麦のご飯がおいしくない。自分はこれ食べない。」と怒ってよ、奥さんに、「早く出てけ。」って怒られて、奥さんはよ、あとは馬小屋の所に入って泣いていたっていうんだけども、後はよ、出ていくんだがよ、奥さんの後から蝶々なんかが後をついていったってよ。旦那さんは奥さん出て行っていないから、竹で作った箕(そーき)を作って売りに歩いたって。奥さんは、あれから子供が産まれたからさ、子供によ、「箕(そーき)持って売りにきたらよ、これがあなたのお父さんだから、必ず買いなさいよ。」子供に言っていたって。あれは何月何日か分からないど、奥さんが麦ご飯を炊いていたら、この旦那さんが来たからご飯を出したら、そのご飯を食べたって。奥さんは、「あんたはよ、この麦ご飯を食べきれないと言われたんだけどよ、今はこの麦ご飯を食べられるなあ。」と言ったらよ、あの時が思い出したか分からんさ。「ヒィ。」と言って、舌(びる)をね、歯で切って帰っていかれたからよ、奥さんは落ちていた舌(びる)を家の後ろに埋めてあったって。その舌(びる)を埋めてあったところから生えたのが茗荷(みょうが)になったとして、だから必ず茗荷(みょうが)は皮剥いてから食べるってよ。この話はこれだけだ。 |
| 全体の記録時間数 | 5:47 |
| 物語の時間数 | 5:47 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |