
根原神殿(ネーレカンドゥ)という人は、ものすごく体力のある人で、一晩で与那国までくり舟に乗って櫓のこいで行って、与那国の女と寝て、翌日は、またそのくり舟でこちらに帰って来て仕事をやったというほどの人ですよ。与那国までは、今のエンジンのかけた船でもそうはいかんのに。この竹富島の西には、海の潮の流れが強くて広いけど、根原神殿は、そこを七回櫓をこいで渡ったということで七櫓(ナナヨー)と言われている所もあるよ。それほど体の強い人だから、後は、与那国では、住民が、「このままでは、与那国がこの人に乗っ取られる。」ということで、根原神殿の妾に、周囲から、「あんたがあの男を殺さんかったら、住民からがあんたを殺す。」というようなことを言ったもんだから、根原神殿の妾は、一緒に寝ているとき、根原神殿の胸を刺したら、根原神殿は、ぱっと立ち上がって立ったまま死んでるけど、立ったまま倒れない、動きもしないで、そのままで五日、六日となって立っていたら蛆が口の中から出て来たもんだから、与那国の住民は、「根原神殿は米を噛んでる。死んだ人だったら絶対に立ってはおれないはずだ。これは大変だ。」と言って、逃げたと。そしたら、根原神殿は、その何日か後で倒れたというように、それほど武術に優れて、また、体の丈夫な人だったという話があったよ。
| レコード番号 | 47O200360 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C021 |
| 決定題名 | 根原神殿(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高那三郎 |
| 話者名かな | たかなさぶろう |
| 生年月日 | 19260501 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950910 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T28A07 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p40 |
| キーワード | 与那国,蛆,米 |
| 梗概(こうがい) | 根原神殿(ネーレカンドゥ)という人は、ものすごく体力のある人で、一晩で与那国までくり舟に乗って櫓のこいで行って、与那国の女と寝て、翌日は、またそのくり舟でこちらに帰って来て仕事をやったというほどの人ですよ。与那国までは、今のエンジンのかけた船でもそうはいかんのに。この竹富島の西には、海の潮の流れが強くて広いけど、根原神殿は、そこを七回櫓をこいで渡ったということで七櫓(ナナヨー)と言われている所もあるよ。それほど体の強い人だから、後は、与那国では、住民が、「このままでは、与那国がこの人に乗っ取られる。」ということで、根原神殿の妾に、周囲から、「あんたがあの男を殺さんかったら、住民からがあんたを殺す。」というようなことを言ったもんだから、根原神殿の妾は、一緒に寝ているとき、根原神殿の胸を刺したら、根原神殿は、ぱっと立ち上がって立ったまま死んでるけど、立ったまま倒れない、動きもしないで、そのままで五日、六日となって立っていたら蛆が口の中から出て来たもんだから、与那国の住民は、「根原神殿は米を噛んでる。死んだ人だったら絶対に立ってはおれないはずだ。これは大変だ。」と言って、逃げたと。そしたら、根原神殿は、その何日か後で倒れたというように、それほど武術に優れて、また、体の丈夫な人だったという話があったよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:45 |
| 物語の時間数 | 3:24 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |