烏に小便の賭(共通語)

概要

 こちでは、弁当提げて置いても、烏は弁当すぐ引き裂いて弁当取って行ったり、また昔は籠に弁当入れとったからね、もう提げて置いてもよく烏やられたりするから、友達同志で、「こいつは許さん。」と言っていたら、友達の一人が、「烏に小便引っかけることできるか。」と言うと、一人は絶対そのままいきなり小便引っかけると思ったんじゃない。だから、「馬鹿なこというな。誰がカラスに小便引っかけることできるか。」「僕はすぐ引っかけるよ。簡単だよ。じゃあ僕が引っかけたら、明日は僕の畑に一日仕事に来い。」
と言ったら、「そんなら、今日中に引っかけることが出来なかったら、じゃあ明日僕の畑で手伝いをしろよ。」ということで友達同士が言い合いっこした。
 そしたら、今烏に小便を引っかけることが出来ると言った人が、「そんなら見とけよ。」と言うことで、くわずいもの葉っぱに小便をしてね、「これは間違えなく僕の小便だよ。」って、友達に確認させて、でいごの木のちょうど烏が止まる枝の手前の上に上がって行くから、「何してるか。」って聞いたら、そのくわずいもの葉っぱに小便をいっぱい入れたのを縛ってから提げておいて、二人は、こんなんして、「もう十二時になったからもう弁当食べよう。」と畑の近くの大きなでいごの木がいっぱいあの休憩場所で、くわずいもの葉っぱに小便を入れて、下げておいたでいごの木の隣に木の下に行って、弁当食べていたら、烏が来た。「はい来た。来た。見よう見よう。」と言っていたら、烏がわっと来て、あれはくわすいもの葉っぱだから、こう烏がぽっとつついたら、ちょうっと小便が漏れるでしょ。それもわからずに烏が来て、小便をかぶって逃げて行ったから、「ほら僕の小便が引っ掛かった。」と言うことで、引っかけること出来ると言った人が勝ったっていう話もありますよ。これは、東金城義一という頓知小僧と言われたほどのね、大変頭のいい爺さんの話ですよ。

再生時間:3:24

民話詳細DATA

レコード番号 47O200358
CD番号 47O20C021
決定題名 烏に小便の賭(共通語)
話者がつけた題名
話者名 高那三郎
話者名かな たかなさぶろう
生年月日 19260501
性別
出身地 沖縄県八重山郡竹富町字竹富
記録日 19950910
記録者の所属組織 沖縄口承文芸学術調査団
元テープ番号 竹富町字竹富T28A05
元テープ管理者 沖縄伝承話資料センター
分類 13
発句(ほっく)
伝承事情
文字化資料 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p112
キーワード 弁当,くわずいも
梗概(こうがい)  こちでは、弁当提げて置いても、烏は弁当すぐ引き裂いて弁当取って行ったり、また昔は籠に弁当入れとったからね、もう提げて置いてもよく烏やられたりするから、友達同志で、「こいつは許さん。」と言っていたら、友達の一人が、「烏に小便引っかけることできるか。」と言うと、一人は絶対そのままいきなり小便引っかけると思ったんじゃない。だから、「馬鹿なこというな。誰がカラスに小便引っかけることできるか。」「僕はすぐ引っかけるよ。簡単だよ。じゃあ僕が引っかけたら、明日は僕の畑に一日仕事に来い。」 と言ったら、「そんなら、今日中に引っかけることが出来なかったら、じゃあ明日僕の畑で手伝いをしろよ。」ということで友達同士が言い合いっこした。  そしたら、今烏に小便を引っかけることが出来ると言った人が、「そんなら見とけよ。」と言うことで、くわずいもの葉っぱに小便をしてね、「これは間違えなく僕の小便だよ。」って、友達に確認させて、でいごの木のちょうど烏が止まる枝の手前の上に上がって行くから、「何してるか。」って聞いたら、そのくわずいもの葉っぱに小便をいっぱい入れたのを縛ってから提げておいて、二人は、こんなんして、「もう十二時になったからもう弁当食べよう。」と畑の近くの大きなでいごの木がいっぱいあの休憩場所で、くわずいもの葉っぱに小便を入れて、下げておいたでいごの木の隣に木の下に行って、弁当食べていたら、烏が来た。「はい来た。来た。見よう見よう。」と言っていたら、烏がわっと来て、あれはくわすいもの葉っぱだから、こう烏がぽっとつついたら、ちょうっと小便が漏れるでしょ。それもわからずに烏が来て、小便をかぶって逃げて行ったから、「ほら僕の小便が引っ掛かった。」と言うことで、引っかけること出来ると言った人が勝ったっていう話もありますよ。これは、東金城義一という頓知小僧と言われたほどのね、大変頭のいい爺さんの話ですよ。
全体の記録時間数 3:39
物語の時間数 3:24
言語識別 共通語
音源の質
テープ番号
予備項目1

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