
昔の役人の目差主が竹富島に赴任して来られて、絶世の美女安里クヤマを言わば発見して、一目ぼれしたから、それをものにしようとして声をかけたわけね。そうしたところが、安里クヤマは、美貌で義理堅い女だから、「そういった声を掛けて来れるのはうれしいけれど、いわば役人は勤務して帰ればまた竹富島一人でなくなる。だから自分は竹富島の将来のことを考えたら竹富島の男性と結婚します。」と断られたのね。しかし、目差主は、「この女に馬鹿にされてたまるか。」ということで、仲筋村に行ってマカト女を求めて、結局は、この女を賄いにして楽しく役目を済ませて帰ったという歌なんですよ。
仲筋のあの安里クヤマを歌ったのは、目差主との文句は歌は三番までしかないのよ。残りは目差主の歌だよ。だけどただ義理堅い女というところだけで、そして歌い掛け、歌の始まりがあの安里ヤユンタあのクヤマの歌だから、そのままもう安里ヤユンタになっちゃってるけどね。それで、安里クヤマは小野小町のように後は結婚していないのね。あまり義理堅いからか、それともあまり美貌に自信があったのかわからんけれど、そういうことで、安里ヤユンタというのは、安里屋武士というのと、安里ヤユンタというのと歌の歌い方が二通りあるわけね。ユンタというのは労働歌で、一人は歌をうたって、ユイユイとこっちははやしをする。歌をうたいながら働くさあ。安里屋武士という歌は、同じ文句でもこれは本当にしんみりとして歌う。安里ヤクヤマの兄さんの家系は、ずっと今もあるわけよ。
・安里屋ユンタ‥‥あさどやゆんた。八重山の古謡。目差主が、玻座真村安里屋のクヤマを賄女にのぞんだが拒まれ、面当てに仲筋村の美女イッケマをもらいうけたという筋運びでうたわれる。作者、作られた年代は不祥。
| レコード番号 | 47O200356 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C021 |
| 決定題名 | 安里クヤマ(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高那三郎 |
| 話者名かな | たかなさぶろう |
| 生年月日 | 19260501 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950910 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T28A04 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p66 |
| キーワード | 美女,目差主 |
| 梗概(こうがい) | 昔の役人の目差主が竹富島に赴任して来られて、絶世の美女安里クヤマを言わば発見して、一目ぼれしたから、それをものにしようとして声をかけたわけね。そうしたところが、安里クヤマは、美貌で義理堅い女だから、「そういった声を掛けて来れるのはうれしいけれど、いわば役人は勤務して帰ればまた竹富島一人でなくなる。だから自分は竹富島の将来のことを考えたら竹富島の男性と結婚します。」と断られたのね。しかし、目差主は、「この女に馬鹿にされてたまるか。」ということで、仲筋村に行ってマカト女を求めて、結局は、この女を賄いにして楽しく役目を済ませて帰ったという歌なんですよ。 仲筋のあの安里クヤマを歌ったのは、目差主との文句は歌は三番までしかないのよ。残りは目差主の歌だよ。だけどただ義理堅い女というところだけで、そして歌い掛け、歌の始まりがあの安里ヤユンタあのクヤマの歌だから、そのままもう安里ヤユンタになっちゃってるけどね。それで、安里クヤマは小野小町のように後は結婚していないのね。あまり義理堅いからか、それともあまり美貌に自信があったのかわからんけれど、そういうことで、安里ヤユンタというのは、安里屋武士というのと、安里ヤユンタというのと歌の歌い方が二通りあるわけね。ユンタというのは労働歌で、一人は歌をうたって、ユイユイとこっちははやしをする。歌をうたいながら働くさあ。安里屋武士という歌は、同じ文句でもこれは本当にしんみりとして歌う。安里ヤクヤマの兄さんの家系は、ずっと今もあるわけよ。 ・安里屋ユンタ‥‥あさどやゆんた。八重山の古謡。目差主が、玻座真村安里屋のクヤマを賄女にのぞんだが拒まれ、面当てに仲筋村の美女イッケマをもらいうけたという筋運びでうたわれる。作者、作られた年代は不祥。 |
| 全体の記録時間数 | 3:32 |
| 物語の時間数 | 3:19 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |