
この島には、なんかいろいろな井戸がありますよ。東部落をずうっと行くと、どんどん降りて行って岩の中にずうっと入って行っくと、そこにはまた冷たいね、大変おいしい水が湧いているんですよ。で、昔の人は、そこの畑の帰りに喉が渇くと、皆この場所で箱とかつるべみたいのを作って、その井戸に降りて行ってこうして水を汲んで来て、皆そこの水を飲んで喉を潤して、そして帰ったりしたそうです。それは今でもありますけどね。みんなこうな木が生い茂っていて、この木を払わないとその井戸に入れないんですよ。
また、現在の東部落のあっちにもね、下の海岸沿いで、港からね、西側に行くとやっぱしこのゾウキ林の中に、このヒシャークチという井戸があるんですよ。なんですかね、やっぱしあれも岩の中から水が湧いているんですよ。現在もありますよ。そこの地名がヒシャークチと言ってね、昔その辺に部落があったそうですから、で、その部落の人がその井戸を利用していた。
そしてまた下の方のね、井戸と言ったら、あっちはあまり湧いていなかったけど、沼みたいに水が溜まって、そこの水はまた人がね、死んだときにここから水を汲んで来て、昔から死に水を使わせるとか、そう言われてたんです。それで、そこから少し上の方に来ると畑の真ん中のこうがじゅまるの下に、そこもやっぱし沼のような、花城井戸(ハナクンガー)という井戸があるんです。そこは、今は烏の糞とかいっぱい葉っぱが落ちていて、汚いんですよ。だけど、昔はね、お祭りの時のご飯は、そこの水を汲んで来て炊くちゅってね、その水でご飯を炊くちゅって使っていました。そこは、そこはあんまりこう湧かないんですがね、一回この水が溜まると沼みたいな水たまりになりますが、干ばつするとね、また水は全然無くなりますよ。
| レコード番号 | 47O200329 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C019 |
| 決定題名 | 竹富の湧き水(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 亀井ナツ |
| 話者名かな | かめいなつ |
| 生年月日 | 19130818 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950910 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T27A02 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 80 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p23 |
| キーワード | ヒシャークチ,花城井戸 |
| 梗概(こうがい) | この島には、なんかいろいろな井戸がありますよ。東部落をずうっと行くと、どんどん降りて行って岩の中にずうっと入って行っくと、そこにはまた冷たいね、大変おいしい水が湧いているんですよ。で、昔の人は、そこの畑の帰りに喉が渇くと、皆この場所で箱とかつるべみたいのを作って、その井戸に降りて行ってこうして水を汲んで来て、皆そこの水を飲んで喉を潤して、そして帰ったりしたそうです。それは今でもありますけどね。みんなこうな木が生い茂っていて、この木を払わないとその井戸に入れないんですよ。 また、現在の東部落のあっちにもね、下の海岸沿いで、港からね、西側に行くとやっぱしこのゾウキ林の中に、このヒシャークチという井戸があるんですよ。なんですかね、やっぱしあれも岩の中から水が湧いているんですよ。現在もありますよ。そこの地名がヒシャークチと言ってね、昔その辺に部落があったそうですから、で、その部落の人がその井戸を利用していた。 そしてまた下の方のね、井戸と言ったら、あっちはあまり湧いていなかったけど、沼みたいに水が溜まって、そこの水はまた人がね、死んだときにここから水を汲んで来て、昔から死に水を使わせるとか、そう言われてたんです。それで、そこから少し上の方に来ると畑の真ん中のこうがじゅまるの下に、そこもやっぱし沼のような、花城井戸(ハナクンガー)という井戸があるんです。そこは、今は烏の糞とかいっぱい葉っぱが落ちていて、汚いんですよ。だけど、昔はね、お祭りの時のご飯は、そこの水を汲んで来て炊くちゅってね、その水でご飯を炊くちゅって使っていました。そこは、そこはあんまりこう湧かないんですがね、一回この水が溜まると沼みたいな水たまりになりますが、干ばつするとね、また水は全然無くなりますよ。 |
| 全体の記録時間数 | 1:41 |
| 物語の時間数 | 1:41 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |