
この島は、昔、この島にやって来た人間がお宮になってきいるのが非常に多いんですね。で、このお宮に必ず神様の名前があるんです。この神様の昔は、今からもう何百年、何千年という昔のことで、その頃の土俗民は、まだあの頃は学校出ていないし、何にも分からない原始時代だから、その頃に、主にこの島に種子島とかから来たのは、源平の乱で破れた平家の落武者がここへ流れて来たっていう説が非常に濃厚なんですよね。で、その中におるものは、平家の武将でも、みんな同じ集落から来た人ではないわけさ。あっちの人あっちの人集まって来たわけだからね。これは種子島出身とか、これはどこの島出身とかというね、そういうような人々がいて、その頃のもう内地で鍛えられたところの人々は、このある程度語学あたりはやっとったみたいだから、少しはもの分かりもいいしね、社会的な文学も文化ていうのもあったわけですから、いろんなことを分かったわけですよね。だから、すぐここらに来ても土俗民とは、もう天と地の違いがくるわけだよ。それでね、このやって来た人物達が、やがてすぐ幸本御嶽の神様として祀られるというのは、そういう当時の文化的な違いがあったからと思われるんですよ。
それが面白い事には、まっ、Aという人がおって、その人を取り巻くところの住民から、「このAという人のお宮を作ろう。」ということになったらしい。そこに集まった人が今度は、氏子になってね、それからは、この神様をお宮の今度は氏子になった人達が守っているという。今でも、その氏子というのは、あるんですよ。このお宮の氏子は誰々、このお宮の氏子は誰々ともう決まっているんですよ。氏子っていうのはね、もうそのようにして作られて来たわけだ。そして今度はその氏子の子孫もまた氏子としてつないできてますけども、しかし、その氏子の中でも面白い事に、お父さんがAのお宮だったら、お母さんもBのお宮というふうになって子供たちもそれにつながるのが常識のように思われるでしょ。しかし、そうでなくて、お父さんはAのお宮、お母さんはBのお宮、子供はCのお宮というふうにね、おのおの氏子が散らばっている様相があるんだよ。なんでそうなったかっていうようなことはね、よく僕には分からないんですけども、これ男系で結んで分けたのか、女系で分けるとか、そういう血族的なもので分けたのか、それとも友人とかそういうで分けたのか、こういうようなことは、はっきりしたものはよく分かっていません。
・幸本御嶽(こんとおん)‥‥仲筋部落の西にあり、幸本節瓦(こうもとふしがわら)を祀っている。この幸本家の子孫に、八重山の代表的な民謡の「安里屋ユンタ」の主人公、仲筋のぬべまあがいる。
| レコード番号 | 47O200269 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C016 |
| 決定題名 | 幸本御嶽(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 親盛長明 |
| 話者名かな | しんもりちょうめい |
| 生年月日 | 19160301 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950322 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T05A03 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 20 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p7 |
| キーワード | 平家,落武者,種子島,氏子 |
| 梗概(こうがい) | この島は、昔、この島にやって来た人間がお宮になってきいるのが非常に多いんですね。で、このお宮に必ず神様の名前があるんです。この神様の昔は、今からもう何百年、何千年という昔のことで、その頃の土俗民は、まだあの頃は学校出ていないし、何にも分からない原始時代だから、その頃に、主にこの島に種子島とかから来たのは、源平の乱で破れた平家の落武者がここへ流れて来たっていう説が非常に濃厚なんですよね。で、その中におるものは、平家の武将でも、みんな同じ集落から来た人ではないわけさ。あっちの人あっちの人集まって来たわけだからね。これは種子島出身とか、これはどこの島出身とかというね、そういうような人々がいて、その頃のもう内地で鍛えられたところの人々は、このある程度語学あたりはやっとったみたいだから、少しはもの分かりもいいしね、社会的な文学も文化ていうのもあったわけですから、いろんなことを分かったわけですよね。だから、すぐここらに来ても土俗民とは、もう天と地の違いがくるわけだよ。それでね、このやって来た人物達が、やがてすぐ幸本御嶽の神様として祀られるというのは、そういう当時の文化的な違いがあったからと思われるんですよ。 それが面白い事には、まっ、Aという人がおって、その人を取り巻くところの住民から、「このAという人のお宮を作ろう。」ということになったらしい。そこに集まった人が今度は、氏子になってね、それからは、この神様をお宮の今度は氏子になった人達が守っているという。今でも、その氏子というのは、あるんですよ。このお宮の氏子は誰々、このお宮の氏子は誰々ともう決まっているんですよ。氏子っていうのはね、もうそのようにして作られて来たわけだ。そして今度はその氏子の子孫もまた氏子としてつないできてますけども、しかし、その氏子の中でも面白い事に、お父さんがAのお宮だったら、お母さんもBのお宮というふうになって子供たちもそれにつながるのが常識のように思われるでしょ。しかし、そうでなくて、お父さんはAのお宮、お母さんはBのお宮、子供はCのお宮というふうにね、おのおの氏子が散らばっている様相があるんだよ。なんでそうなったかっていうようなことはね、よく僕には分からないんですけども、これ男系で結んで分けたのか、女系で分けるとか、そういう血族的なもので分けたのか、それとも友人とかそういうで分けたのか、こういうようなことは、はっきりしたものはよく分かっていません。 ・幸本御嶽(こんとおん)‥‥仲筋部落の西にあり、幸本節瓦(こうもとふしがわら)を祀っている。この幸本家の子孫に、八重山の代表的な民謡の「安里屋ユンタ」の主人公、仲筋のぬべまあがいる。 |
| 全体の記録時間数 | 4:43 |
| 物語の時間数 | 4:43 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |