
この話は、あまり昔の話じゃないはずよ。ある叔母さんが那覇の町に、お布団買いに来たってっていう話だけど、布団屋から、お布団を買ってよ、その頃はね、乗り物ってなかったでしょ。だから、那覇でもどこでも歩いて行ったでしょ。それで、お家に歩いていたらね、もう人里離れたところまで来たらね、誰か分からんけどね、「んぶさみー(重たいか)。」って言ったんだって。この布団買った人は、「誰かねえ。」ってこう見たけど、遂に誰もいないし、「あれおかしいね。」と思ってまた、もう少し歩いたらまたもう一回、「んぶさみー。」と言ったんだって。それで、もう気持ち悪くなってよ。それでもお家まで担いで持って行って、また今度その布団を着て寝とったらね、「ぬくさみー(温かいか)。」と言ったんだって。そしたらね、もうこの人はもう、「あれ。」って思って夜中に起きていたら、またもう一回、「ぬくさみー。」って言ったから、もうこの人はね、気持ち悪くなって、またその布団を持ってね、布団屋に行って戻しに行ったんだって。そしたら、布団屋の人がね、「おかしい。それ自分なんかもどうしてか分からんけど、何回もこう戻されて来るから、おかしいね。もうこれから先には売れないね。」ってね、それでね、「あんたで何人目にこの布団を戻してきたから、どうしたか見てみよう。」って言って、布団を破いて中を見たら綿に中に、こんなにして紙で包まれてあったのが、髪の毛と爪だったって。ほら、人が亡くなった時に爪と髪の毛とるでしょう。それが入っとったというわな。それから、「この布団を着た人が亡くなったから質にでも出して、それがここにきたんじゃないか。」って言っていたんだって。私(うち)なんか若い時ね、どこからの話か知らんけど、そんな昔話聞いたよ。
| レコード番号 | 47O200251 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C015 |
| 決定題名 | 布団の声(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 細原千代 |
| 話者名かな | くまばらちよ |
| 生年月日 | 19200124 |
| 性別 | 女 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950322 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T3A08 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 30 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p32 |
| キーワード | 那覇,髪の毛,爪 |
| 梗概(こうがい) | この話は、あまり昔の話じゃないはずよ。ある叔母さんが那覇の町に、お布団買いに来たってっていう話だけど、布団屋から、お布団を買ってよ、その頃はね、乗り物ってなかったでしょ。だから、那覇でもどこでも歩いて行ったでしょ。それで、お家に歩いていたらね、もう人里離れたところまで来たらね、誰か分からんけどね、「んぶさみー(重たいか)。」って言ったんだって。この布団買った人は、「誰かねえ。」ってこう見たけど、遂に誰もいないし、「あれおかしいね。」と思ってまた、もう少し歩いたらまたもう一回、「んぶさみー。」と言ったんだって。それで、もう気持ち悪くなってよ。それでもお家まで担いで持って行って、また今度その布団を着て寝とったらね、「ぬくさみー(温かいか)。」と言ったんだって。そしたらね、もうこの人はもう、「あれ。」って思って夜中に起きていたら、またもう一回、「ぬくさみー。」って言ったから、もうこの人はね、気持ち悪くなって、またその布団を持ってね、布団屋に行って戻しに行ったんだって。そしたら、布団屋の人がね、「おかしい。それ自分なんかもどうしてか分からんけど、何回もこう戻されて来るから、おかしいね。もうこれから先には売れないね。」ってね、それでね、「あんたで何人目にこの布団を戻してきたから、どうしたか見てみよう。」って言って、布団を破いて中を見たら綿に中に、こんなにして紙で包まれてあったのが、髪の毛と爪だったって。ほら、人が亡くなった時に爪と髪の毛とるでしょう。それが入っとったというわな。それから、「この布団を着た人が亡くなったから質にでも出して、それがここにきたんじゃないか。」って言っていたんだって。私(うち)なんか若い時ね、どこからの話か知らんけど、そんな昔話聞いたよ。 |
| 全体の記録時間数 | 3:03 |
| 物語の時間数 | 2:45 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | ○ |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |