
昔、烏の群れがもう大変いろんな食物に不自由している時に、隣りの島に大きな牛が死んでいるということで何か一羽の烏から知らせがあったって。それだから、それを聞いて若い烏は我先にといって、どんどん飛んで牛のところへ行った。ところが一番年とった烏は、じっと若い烏達が行くのを見ていて、「それじゃ、向こうの島に牛が死んで流れ着いているんだったら、もうたいしたことだから、もう自分はお前達みたいに早く行けないから、お前ら早く先に行っておきなさい。それで、お前たちは行ったら、最初は、この角が一番味もあるしおいしいから角を突っ突いて、どんどん食べておきなさい。もう角はかめばかむほど味があっていいよ。」と言うもんだから、若いのは先に行って、硬い角ばかりもうあっちっこっちもうカンカンカンカンつついていたと。ところがもう年とった烏は、後から悠々と行って、彼たちが一生懸命こうして、もう角だとか、あっちっこっち硬いところをつついてるのを見て、自分は一番おいしくてやわらかい目玉からぽこっと抜いてね、腹いっぱい食べたもんだから、若い連中は、「ああ、やっぱり年取った烏にはかなわない。自分たちは、年とった烏に騙されて全然食べる物がなくて、ぺこぺこしている。」と。老烏にはかなわないというのは、もう年とった人にはもうどうしてもあの年とった人の考え方にはもう若い者は追いつかないということですよ。アツオヤマーブという言葉があるが、やっぱりそういった話から出たんじゃないかということいわれております。
| レコード番号 | 47O200228 |
|---|---|
| CD番号 | 47O20C013 |
| 決定題名 | 老烏の知恵(共通語) |
| 話者がつけた題名 | - |
| 話者名 | 高那石吉 |
| 話者名かな | たかないしきち |
| 生年月日 | 19080714 |
| 性別 | 男 |
| 出身地 | 沖縄県八重山郡竹富町字竹富 |
| 記録日 | 19950322 |
| 記録者の所属組織 | 沖縄口承文芸学術調査団 |
| 元テープ番号 | 竹富町字竹富T36A06 |
| 元テープ管理者 | 沖縄伝承話資料センター |
| 分類 | 11 |
| 発句(ほっく) | - |
| 伝承事情 | - |
| 文字化資料 | 沖国大国文学科平成8度卒業論文 竹富島の民話 p93 |
| キーワード | 牛,角,アツオヤマーブ |
| 梗概(こうがい) | 昔、烏の群れがもう大変いろんな食物に不自由している時に、隣りの島に大きな牛が死んでいるということで何か一羽の烏から知らせがあったって。それだから、それを聞いて若い烏は我先にといって、どんどん飛んで牛のところへ行った。ところが一番年とった烏は、じっと若い烏達が行くのを見ていて、「それじゃ、向こうの島に牛が死んで流れ着いているんだったら、もうたいしたことだから、もう自分はお前達みたいに早く行けないから、お前ら早く先に行っておきなさい。それで、お前たちは行ったら、最初は、この角が一番味もあるしおいしいから角を突っ突いて、どんどん食べておきなさい。もう角はかめばかむほど味があっていいよ。」と言うもんだから、若いのは先に行って、硬い角ばかりもうあっちっこっちもうカンカンカンカンつついていたと。ところがもう年とった烏は、後から悠々と行って、彼たちが一生懸命こうして、もう角だとか、あっちっこっち硬いところをつついてるのを見て、自分は一番おいしくてやわらかい目玉からぽこっと抜いてね、腹いっぱい食べたもんだから、若い連中は、「ああ、やっぱり年取った烏にはかなわない。自分たちは、年とった烏に騙されて全然食べる物がなくて、ぺこぺこしている。」と。老烏にはかなわないというのは、もう年とった人にはもうどうしてもあの年とった人の考え方にはもう若い者は追いつかないということですよ。アツオヤマーブという言葉があるが、やっぱりそういった話から出たんじゃないかということいわれております。 |
| 全体の記録時間数 | 3:02 |
| 物語の時間数 | 2:22 |
| 言語識別 | 共通語 |
| 音源の質 | × |
| テープ番号 | - |
| 予備項目1 | - |